テルシオの崩し方
閣下、グリマルディ、ただいま戻りました
まず、自らの失態についてお詫び申し上げます
失態、なにか
感情に流され、情勢判断を間違え、閣下に間違った進言を行いました。ベネチアは、よほどしたたかです。オスマントルコとは、密かに休戦したそうです
休戦はトルコ側から申し入れたのかな
はい、閣下、確認は取れてます
エジプトにトルコ軍が集結しております
それでか、先ほど勅命が下った、我らに西アフリカから北上し、ジブラルタルで合流せよと
好機では、西アフリカに出ることをトルコ側から要請されるとは、邪魔されずに済みます
地上軍が到着しているかどうかもわからんな
まず着いてからだろう、準備に2年かかると申し上げた、スペインはどんな戦い方をするんだ
テルシオという陣形を組むことが有名です、銃を持った兵の周りを、長槍隊が囲み、騎兵も突破できない、動く城塞だそうです、近づけば銃撃を受けます、無敗だとか
まずいな、噛み合わせが最悪だ
トルコ軍は、大軍を用意し、損害を恐れない、これはいい、ただ損害比率を無視しているのが問題だ
兵の命などに価値を認めていない、トルコは損害を恐れない、ただスルタンに勝ったと報告できれば大臣は昇進する、そのために兵はいくら死んでも良い、気にするものなどいない、そして勝てた、うまくいった
銃の登場以前はそれでよかった。損害は少ない。
今、そのテルシオとやらに突撃すれば、屍の山を築き攻撃は失敗する、
損害比率を、下げなければ、もう勝てない
テルシオという陣形を攻撃する時、自分たちが、城攻めをさせられていることに気づいているかな、平地での会戦ではない、攻城戦になっていることがわからなければ、勝てない、突撃で城壁は崩せない
昭和の国でも銃が待ち受ける陣地に、突撃した騎馬隊がいたと教科書に載ってた
テルシオを崩すには、互いに近距離で銃を打ち合う、これで損害は1対1になる、死も損害も恐れず、近づき発砲する戦法を取れれば少数の損害で済む、
人で作った城壁は、銃撃で崩せる
できるかな、トルコ側に条件は揃っている、大軍
損害の無視、銃の数、後は、指揮官
イェニチェリの指揮官、買収できるか
有能な人物を指揮官につけたい、指揮官の席を買い取りたい、いくらかかってもいい




