カルタゴの賢者
ハンニバルに率いられ、戦っていた時
どうしてカルタゴが滅ぶと考えなかったのか
行くとこまで行けば、ローマも許さない
カルタゴの存続を認めないとわかっていなかった
夢だ
打倒ローマの夢を見ていた
不可能に挑む夢を
最盛期、ハンニバルは、ローマの5分の1を奪った
残り5分の4でローマは50万の兵を動員できた
それが現実だった
カンネーの戦いを7度やりとげやっと到達する数
ただ、1度の敗戦から学びハンニバルとの会戦を避け
続けたローマに対して、できることではない
ハンニバルは危険だ
カルタゴの老人は警告した
マゴーネ自身がその警告を受けた
あの時、何をすべきだったのか
わからない
あの老人は、ハンニバルの勝利がまだなにも
変えていないことを見抜いていた
この時点で、ローマとの講和を希望した
ハンニバルもローマも希望しない講和が実現する
可能性はなかったが
昭和なら、戦術的勝利は戦略的状況を変えられないというか、何も変えていない。勝利に目がくらむことがなかった。
話してみたいなあの老人と
あの人物だけか、昭和に行くこともなく、先を見通した、ハンニバルがカルタゴを滅ぼすこと
ハンニバルの父ハミルカルのことも、
最盛期のカルタゴも、ローマに敗れ、
衰退するカルタゴも知った人物の警告
今は思い出せる、老人とやりとりしたのは
このマゴーネだった、自身が直接会っていた
あの老人の発した一語一語の言葉の重み
勝利に浮かれる若者に挑むようなやりとり
良くない未来を変えたいという意思
会っていたのに何も受け取れなかったな
あの賢者は、こう告げたのだ
カンネーの勝利は、ローマを傷つけただけで
何も変えていない
ハンニバルがカルタゴを滅ぼすと
深い洞察に基づく将来の姿、賢者の教えを
僕は聞き流していたわけだ
このマゴーネは
やはり無能だ




