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おやじの拾いもの

作者: jiru

 この家の住人はおやじという。バーコード形態のハゲをもつおやじである。彼の最近の趣味は外のものを拾ってきては、飾ったり、調理して食べたりすることだ。時には、偶然の拾いものではなく、わざわざ探してくることもある。

おやじは帰宅後、ルンルンで鞄の中を漁る。今日は何を拾ってきたのだろうか。鞄から白い頭を覗かせるそれは、たまごだ。

 おやじは皿の上にたまごを割ってみる。たまごから出てきたのは、食べることができるタイプのたまごであった。おやじはほっとする。仕事帰りのおやじは美味しそうなたまごを見てお腹を鳴らす。

 おやじの調理は簡単だ。食材を皿に移し、ラップをかけ、電子レンジで温めたら完成だ。今日はたまごなので、ラップはかけずに電子レンジにいれ3分温める。

 おやじは3分の間に手を洗い、箸を並べ、塩を準備する。電子レンジのピーという音が部屋に鳴り響く。待ってました。と言わんばかりに電子レンジの方へ。「とりけし」を押して音を止める。

 おやじは席についた。おやじの手元には、白いかたまり。おやじのルンルンはどこえやら。美しい黄身はどこえやら。


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