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昼の乙女と夜の王子 2
乙女は王子に、「好きです」と伝えた。
告白した次の日。乙女は、王子の気持ちも聞きたくて、
「執務が終わった後に、待っていて良いですか?」
と、聞いてみた。
「お断りします。」
まさか断られるなんて思ってもいなかったので、乙女はなんだか気が遠くなるような気がした。お仕事の都合があるからよね……?ショックを受けた気持ちを押し隠して、頑張って元気そうな声を出した。
「はーい。」
そうして、ひとりで庭園の花の陰で泣いた。
ただ、彼が自分の事を嫌いになったとは、思えなかった。だって、仕事の事を伝えに来た彼の顔は心配そうだったし、少し声が震えていたから……。
あんな事を言ったのは、きっと、何か事情があったのだと、乙女は思った。




