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昼の乙女と夜の王子 1
昼の乙女は人の顔が良くわからない魔法にかけられている。ちょっと装備品が変わるだけで、誰だかわからなくなってしまう。
夜の王子は、昼には自分の思いと反対の事を言ってしまう魔法にかけられている。でも、変身している時だけは自分に素直になれる。ただし、一分くらいで変身の魔法は、解けてしまう。
そんな二人が恋をした。
乙女は、王子に思いを告げた。勇気を振り絞って。
「好きです。」
緊張してドキドキして、その後のことは良く覚えていない。
王子は昼間には、思っていることと反対の事を言ってしまうから、黙っていた。もしかしたら、緊張してドキドキして、言葉が出て来なかっただけかもしれない。
二人とも、恋愛なんてまるで慣れていなかったから。




