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異世界?でバズっていいですか!  作者: ツユクサ
動き出す
35/37

35…回顧録②


「見て、ユーキ。

私、ここまで進めるようになったのよ。

可愛いのよね。

このゲット食材!」


「見て見て!

この追加キャラ。

ナラですって。私と一字違いなのよ。

親近感湧くわー。」


そう言えばそうだった。


…………


最近はハナラが…オレもそうだが、

(ユーキ)と呼んでくれるようになり、

距離がグッと近づいた。


転生者になり、

何度も新しい世界に渡った。


今回も

ドラゴンは退治したし、

勇者にもなった。


今までとの違いは

新たな脅威が

この国にも

この街にも

迫っていないということだ。


オレも一応、お役ごめん。

褒章をもらい、自由に暮らして良いと言われた。


近くの森に魔獣が住んでいても、

主従契約ができていれば、

住処に攻め込まなければ、


お互いのパワー関係で

争いの少ない、

現在の世界が保たれている。


あのドラゴン1匹が、

(ファイヤーモンキーも、軽ーい脅威だったのかもしれないが…)


以前主従契約を結んだ

勇者の慰霊碑を

何者かが破壊してしまったことで、


突然暴走してしまったのだ。


そして、次の転生機会を待っていたオレが呼び出された。


ドラゴンとの戦いは、準備期間を入れて3年に及んだ。


ドラゴンが退治されると…

(この国では主従契約になるのだが)

勇者は、契約したドラゴンに

自分が死する時まで、

食べ物を提供しなくてはならない。

そして、自分が死する前に

慰霊碑を作り、共に眠りにつくのだ。


そんな勇者へ与えられる特権スキルが、

「モノを小さく軽くする魔法」

であり、

ドラゴンを小さくできれば、

共に暮らすことも比較的容易にできるし、

共に慰霊碑に入り、

永い眠りにつくこともできる。


なので、次の段階に入るまでは、

自由に暮らしてもいいのだ。

ドラゴンの世話さえ上手くできれば…。


…………


今までの転生は、戦っている最中に死ぬか、


戦いを繰り返しつつも

寿命を全うするかし、


再び転生していた。


だからこの平穏な日々を得て、

初めは、

何をしたらよいのか?

としばらく、考え込んだものだった。

元の世界の暮らしも忘れ…。


そんな時、あのデスクで、

ついつい、うたた寝してしまって、


ある日、心の声が大きくなって聞こえてきたのだった。


「あーあ。何か、もうちょっとバズれないかな。」




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