31読める?
世界的なパンデミックが起き、
将来に見通しが持てない状況で
(少しはあの時に改善し始めていたかしら?)
あのデスクに出会った。
それまで
それなりに仕事もこなしていた私は、
家での在宅ワークに少し(かな?)
飽きていた。
(と思う。)
ちょっとの気分転換
に出掛けて、お気に入りとなっていた
アンティークシャップで
運命的に、そのデスクに出会った。
ベッドルームとリビングルームとして
使っていた部屋を
プライベートルームと仕事部屋に変えた。
仕事部屋には、
デスクを窓側の部屋の中心に置くことで
新たな世界を得たような気分だった。
…………
そして、プライベートもそれなりに充実させたいし、
あとは、少しでも
バズってみたい…。
そんな気持ちを持っていた。
……………
我慢の時は終わりを迎え
世界の時は再び動き始める。
…………
「こんにちはを言っている時間がない。」なんて言わないで!!
ティーパーティは〇〇街へようこそ!!
私がプレゼンした企画は
街おこしイベントとして、
今、目の前で大盛り上がりを見せていた。
…………
「ねえ見て!このクッキー、トランプ模様だよ。」
「こっちのケーキも、可愛い。」
「このショップ、絵本が置いてある。
世界観あるねー。」
と会話が聞こえてくる。
私の出会ったデスク…
店主さんが以前の持ち主さんから聞いていた言葉…
そして、何となく夢とは思えない…体験??
そこからアイデアをもらって、
不思議な国のお茶会に参加する
を今回のイベントのコンセプトにした。
もちろん、今回のイベントは、
プライベートとして
アップできないが、
すでに反響が出ている。
大成功!!でいいよね。
…………
3日間のイベントが無事終了し、
アンティークシャップの店主さんに挨拶に行く。
「いやー。正直、
のんびりと店をしているだけで
十分なんだけどね。
今回みたいなイベントも、たまにはいいね。」
「ありがとうございました。また、伺います。」
……………
充実感から
帰宅後はのんびりと入浴した。
上がってから、スマホを手に、
デスクに向かい、
バズっている動画を流し見る。
「あ!」
うっかり、マウスに手が当たり、
床に転がしてしまった。
「あら?こんなところに、傷?模様?あったかしら…。」
…それは、
私には読めない文字で、ユノ・ナラ
と書いてあったのだが、
傷?と気になり、
その箇所を
触った途端
「え?ユノ・ナラ?」って書いてある?
と、不思議に読めた気がした。
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