3…眠り
いつのまにか眠ってしまっていたようで、
町長が昼食を終えて、事務所に来ていた。
「ユーキ。お願いしていたアイデアはまとまったかね?」
はい。
街の奥にある、
魔物が住む森を
少ーし開拓し、
「ファイヤーモンキー温泉」を造ります。
街の人たちには、
温泉の施工…は私の補助程度になりますが、
受付や管理業務、広報活動や、飲食ブース、
ファイヤーモンキーの飼育業務等もお願いするつもりで
いますので、
多くの雇用を生みだすことも可能です。
バズる要素としては、
そもそも「温泉」が珍しがられる要素ではありますが、
…あれ?また、バズる? まあ、いいか。
ファイヤーモンキーによる
高温度サウナを併設し、
熱波師として、従魔術師をデビュー。
クランでの広報活動を
展開していきます!
バズること、間違いなしですよ!
「ほほう。少しばかり、私ではよく分からない言葉が混ざっているが、ユーキが言うことなら、信用してよいのだな?」
はい。お任せください。
必ずバズらせてみせます。
「では、早速、森の開拓をお願いしよう。」
ありがとうございます。
この、元勇者、建設事務所のユーキが、
必ずや
この街に活気を与え、
世界にバズらせてみせます!
と、話は終わり、
早速明日から作業を始めることにした。
よーし、今日の仕事はこれでひと段落だ。
と、デスクに腰を下ろすと、ウトウト眠気がさしてきた。
…………
あれ?目が覚めると、
そこは、お気に入りで買った、
アンティークデスクの、
見覚えのあるいつものパソコンの前。
夢を見てた?
それにしては、ユーキの記憶がはっきりしている。
さぁ、さっさと休憩を終わらせて、
作業の続きをして、明日の仕事に備えなくちゃ!
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