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落第生部活指導員と現代魔法スポーツ  作者: たなお
2章 タッグバトル編
90/92

90話 タッグバトル①

「「「《チャージ・オン》!!!」」」


 試合開始と同時に愛那、カレン、ハヤトは右腕に装着したマジックギアに魔力が生成される。

―――しかし


「えっと…そうだった《チャージ・オン》!」


 祐乃は出遅れた。

 3人と一足遅れて、魔力の生成を開始する。

 

 明らかに初心者特有のミスだった。


(マズい…カレンはかなりの強敵だ。一瞬でも出遅れると隙を突かれるぞ)


 シンは試合進行に心配しつつも、スコアボードに目を向ける。


【菅原愛那 HP100】

【夏目祐乃 HP100】

【✕✕カレン HP100】

【紫ハヤト HP100】


 カレンの苗字が表示されておらず、シンは少し呆れ顔で笑う。


(前に愛那と戦った時、苗字が隠れてて不思議だったが…謎が解けたよ)


 巻き込まれないよう、シンは4人から少し距離を取る。

――先制攻撃はカレンだった。


「《ぶっ飛べ鋼の弾・アイアンカノン》!」


 カレンは両手を合わせ正面に突き出す。

 手元に鋼鉄のキャノンが生成され、球体型の魔力が発射される。


――狙いは祐乃だった。

 

 当然だ。

 魔力チャージ中で隙まみれだったからだ。

 

「…え」


 みるみると球体が祐乃へと近づいていく。

 思わず目を瞑った時だった――


「《シールド》‼」


 祐乃の前に愛那が立ち塞がった。

《アイアンカノン》衝撃でもくもくと土煙があがるが、2人とも無傷である。


 わー!すげー!

 わー!わー!


 愛那の見事な《シールド》の展開に観客たちが歓声をあげる。


「ごめん…愛那ちゃん…」

「気にしないで。反撃するわよ!《出でよ、暗黒剣オメガ》」


 バチバチバチとマジックギアが音を鳴らす。

 愛那の手元に、スラっと伸びた黒い片手剣が生成され、カレン目掛けて直進する。


「――おおっと!オレを忘れないでくださいっすよ!《騒音妨害(そうおんぼうがい)・ノイズ》!」


 詠唱を唱えると同時、ハヤトの口元に小さな魔法陣が生成される。


 ギィィィイイインンッ!!


 魔法陣から不快な音が鳴り響く。

 カレンと祐乃は咄嗟に耳を塞げた――しかし、愛那は片手に剣を握っていたせいで、咄嗟に耳を防ぐことができなかった。


「な、なにこの音……ッ‼」


 愛那が膝から崩れ落ちる。


(ハヤトは『音魔法』使いか)


 スコアボードの数字が更新される。


【菅原愛那 HP95】

【夏目祐乃 HP100】

【✕✕カレン HP100】

【紫ハヤト HP100】

 

『音魔法』はダメージこそ低いが、相手の妨害に特化している。

 その証拠に愛那は一時的に動けなくなってしまい、隙が生まれていた。


「一気に潰させてもらうから!《出でよ、大剣バスターソード》」


 カレンの手元に巨大な魔法陣が出現し、勢いよく手を突っ込み、力任せに引き抜いた。

 自身の身長より長い鋼の両手剣を握りしめると、愛那に突撃する。


「ボ、ボクだって何かやれる…!足を引っ張るだけは嫌だ…《爆炎よ、具象化せよ。爆熱剣エクスプロージョン》‼」


 祐乃の手元がメラメラと燃え上がり、細く歪んだ枝のような刀身が出現する。

 震えながらも勇気を振り絞り、カレンに突撃するが――


「――邪魔ッ‼」


 カレンが《バスターソード》を大きく振りかぶる。

 咄嗟に《エクスプロージョン》で防御する。

 

 しかし―――


 バキンッ


 大きな音とともに、一瞬で《エクスプロージョン》は砕け散った。 

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