6ポンッ 主人公って俺だよね?
俺はもう一つ母さんに教えてもらったことを思い出した、
森の塔には近づくんじゃない、、
そこには、魔王がいるからだと…
【主人公って俺だよね?】
………………………
『君さ、』
『どうなるかわかってるよね?』
『この、鋼の魔王ハッキングに逆らったことを後悔してもらうよ、』
鋼だと?
なんの属性なんだ?
そんなもの習わなかったぞ……
だが、魔王ということは、今までの魔獣より、強いことは安易にわかる………
そして、エクスカリバーを止められた。
ならば、魔法を使えばいい!
「『氷魔法 初級 霧隠れ」』
ファ~~~ン
姿を隠せば、エクスカリバーは当たるはずだ。
タッタッタッ
カチャッ
エクスカリバー!!!
ガシッ!
!!?
掴んだ?
あっちからは見えないはずだ
なら……なぜ?
ドンッ!!!
「『うっ……!」』
そんなさー
小賢しいことやめたほうがいいよ?
全部見えてるから無駄だよ
暗視能力がある
…のか?
あっちからは普通は見えないはずなのに、こっちの姿が見えているような攻撃
こうなったら、
「『無属性魔法 中級 トランスシールド!」』
シュインッ
ダメージを受けることは予測して、守りながら斬れば!
勝てるはずだ!!
「『エクスカリバー!!」』
『無駄だよ???』
ピュンッ
「『グハッ」』
なぜだ?
シールドで守られているはずなのに、ダメージが入った……?
『君さー、』
『僕に勝てるのは不可能なんだよ?』
『なんでわからないんだろう?』
…………………
『じゃーあ、』
『今度はこっちから行くね、』
パチンッ
『もう一度言うよ、』
『僕の名前は、鋼の魔王ハッキング』
『まあ、』
種明かしをすると、』
『魔道具やゴーレムを、作ったり、壊したり、操ったり、することができる能力を持つ魔王だよ 』
『そして、さっきまで君の場所が分かってたのは、』
『君の周りを魔道具が飛んでいるからさ』
『じゃあ、そろそろ殺ってあげるよ』
『それよりさ、』
『さっきから何をブツブツいっているの?』
もらった!
「『神聖魔法 上級 浄化:周!!!!」』
ホワンッ!
ホワンッ!
周りの魔物を全て浄化することができるこの魔法なら、魔王と魔道具をすべて消し去るつまり、倒すことができるはずだ
ニヤッ
今、笑ったのか?
ジジジジジー!!
「『うああああああ!!!」』
『だから何やっても無駄だって』
ブーン
ブーン
ブーン
ブーン
『君の周りには1000体程のゴーレムが周りを飛んでいるからね』
雷魔法の一種か?
体が全く動かない……!
さあ、
パチンッ
ウィンッ
ウィンッ
ガシャンッッ
ガシャンッッ
カチャッ
カチャッ
終わりだよ
ドンッ!!!
ウイン?
『何だぁ?』
何の音だ?
ズドンッッ
バチチチチチ
バッシャッーン
バリンッッ
ドンッ!!!
ジジジ!!
バーンッッ!!!
何が起きているのか俺には到底理解できなかった。
ただ、目の前の魔道具いや、ゴーレムたちが、粉々になっていることしか脳に入らなかった。
『だれだ?!私のゴーレムをグチャグチャにした奴は!!!』
「フッ」
「私は、大魔王ミサゲル!!!」
『え…?』
「…………………………」
『………………………、』
「『…………………………」』
『お…おぉ!』
『ミサゲル様!』
様?まさか魔王の仲間、
そして目上のやつだと…
『今ここで勇者を倒すところでございます。』
『ところで、なぜ私のゴレームに攻撃を……?』
「は?」
『え?』
どう見ても勇者、赤ん坊じゃねえだろ!?
それにしても、塔に入るのに魔法を使ったのがいけなかったか……
あとで、策を練っといたほうがいいな
『あの、ミサゲルさまぁ……?』
そのとき、
あることがふと頭によぎった。
なぜ、勇者を俺は殺そうとしているのだろうか?
それは欲望だ。
だが俺の欲望ってなんだ?
確かに、勇者がいなければ命は安全だし、
好き勝手にこの世界遊ぶこともできる
ハーレムも作れるし、おいしい食べ物も食べられる
そして、俺に勝てるやつもいないだらう、
だが…
そこで終わりだ
すべてが手に入ってしまったら、勇者が死んでしまったらら俺の生きがいがなくなっ
てしまうのではないだろうか?
なら、いま俺がすることは…………
「雷魔法発動」
『まさか、ご自分で手を…!』
くそ、死んでしまうのか、
「雷刃斬!!!!」
ザザザザ
『え……?』
『なぜ……、?』
バタッ
勇者を守ること……
どうなっているんだ!?
あんなに強かった魔王を一瞬で……
強い………
だが仲間のはずなのに、何故殺したんだ?
俺もここで、やられてしまうのか……?
まだ、この世界をほとんどしれていないのに……?
だがやつはこっちには来なかった…
そのままどこかへ行ってしまったよう
「『ハハ」』
良かった……
ダンッ
バンッッ
ダンッ
「『くそ、!!」』
俺のことは眼中にない…か
これでも、俺はハルビン王国の勇者だ
なのに…
初めて見る敵だというだけで、魔法も、剣も通じず、ただひたすら驚いているだけだった…
これだと、守れる人も守ることができない!
もっと強くならないと……、
俺は塔をあとにして王国へ戻ることにした…
もっと強くならないといけないからだ
ガヤガヤガヤガヤ
ガチャッ!
【大魔王城】
やばい、
魔王を殺してしまった
殺してしまったあと正気に戻った俺は、俺のあとをついてきているやつに俺が殺したことがバレないように、いそいて大魔王城に戻ってきた
『大魔王様!!!』
『ハッキングが倒されていました!』
『おそらく勇者の仕業です!』
いや、俺なんだけど……
はぁ〜
なんで俺はあんな馬鹿なことを考えてしまったのだろう、それより自分の安全が大事なのに……
もしかしたら俺はなにか違う自分の気持ちに引き込まれてしまったのかもしれないな……
眠い
寝たい
ねるか…
俺は夢を見た……
次回 夢の夢
つづく……
コラム 魔法各種説明
霧隠れ
霧を発生させ、身を隠し不意打ちで攻撃するための状態系魔法
自分からは敵の位置が、見える
トランスシールド
無属性の魔法、結界を貼り攻撃から身を守るもの
浄化:周
周りの魔物を浄化する魔法
勇者、神官しか使えない魔法
魔王
12体で構成される
魔王が倒されると、その部下と塔も消えてしまう
塔
世界に12個存在し、それぞれに魔王がいる。
塔の番号はあまり関係ない
魔物の巣
魔王とは違い、同種族だけでできた、集落のようなもの
長が、たおされると、集落は壊滅する。
聖剣エクスカリバー
勇者の専用技
魔の者だけを斬るという安全設計!!
あー
多分、勇者が死ぬとこの作品が終わってしまうからだと思いますよー