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最上  作者: 神無月 皐月
1/2

プロローグ1

過去の出来事とは、美化できるものだけではない。

辛い記憶の方がより鮮明に残っている。


そんな中、一人の大学生が黄昏れていた。



俺は、青春を終えた。


高校生活なんて、部活動に受験勉強。


そんな、毎日のどこに青春の甘酸っぱいものを求められるのだろう。


今、屋上に吹いている風のように只々、忙しく通り過ぎていった。


俺が、通っていた東大阪高校は男子校だ。


近所に、女子高など存在しない。それどころか他の高校もない。


青春の代表例。


 


文化祭。


誰だよ、ラグビー部に女装させた奴。




体育祭。


めっちゃ、レベル高いじゃねえか。




修学旅行。


肝試しで、冷や汗かいた男にくっつかれる俺の身にもなってみろ。




卒業式。


誰だ。 俺のブレザーに鼻水つけた奴。




まぁ、こんなもんだ。




小学校や中学校の女友達?


小学校、中学校の同級生って高校入学したら関係がdeleteされるものだろう?




最後に、青春したと感じたのはいつだろう。


中学の時だったろうか。




「あの、佐伯さん  メアド交換しない?」




「う~ん  いいよ!  はい、ここに書いてあるから」




「ありがとう!」


その、一瞬だけだったと思う。






これは、その後のメールの文面だ。




「ごめん佐伯さん、明日の国語の宿題なにあったっけ?」





「ごめん 携帯電源切れてた! おやすみ」





「大丈夫! おやすみなさい」




返ってくるのは、おはようとおやすみばかりだった。


成長期だから、仕方がないが寝過ぎだと思うほどだ。




最初こそ、返信に一喜一憂していた。


しかし、聞いてしまったのだ。




「最田と、メアド交換したんだけどさ~」




「きゃ~ 罰ゲームでも受けたの?」




「違うよ、 あのきょろきょろしてる感じキモくてさからかってやろうと思ってさ」




「楓、優しい~」




「でしょ~  からかうために交換したのに、誰が宿題の内容なんか教えるんだよって感じで、電源切れてたって返信しちゃった~」




「マジで!  返信してあげるなんて~ 私ならしないよ」




こんなクラスの女子の会話を聞いてしまったことがある。


女子の優しさって怖い。


俺は、もう騙されないぞと学習した。


そんなこんなで、女子と関わるとどこまでも嘘に見えてしまうのだ。




なぜ、気持ち悪がられるのだろう?


我ながら決して、ブサイクではない。


どちらかというと、並み以上だ。


学力もそこそこ高い。


事実、難関私立大学である関邸大学法学部在籍の二年生なのだから。




気持ち悪がられる、理由がわからない。


自画自賛するなって?


そういうところが、気持ち悪い?




そんなの、俺の知るところじゃない。


性格がひねくれていることも含めて自分の性格なんかは好きだ。


だが、馴れ合いや偽りの形は大嫌いだ。


人は群れることで、力を得る。


民主主義の基本だろう。


しかし、白を黒と多数決で決めたとしても白に変わりはない。




友達百人できるかな?


自分の個性ややり方を隠して、そうなっても果たして本物なのだろうか?


答えは否だ。


自分の性格や、やり方を許容してもらえないのならそんな友達いらない。




馴れ合うことは、したくないし見たくない。


リアルが充実している人間の中に、俺が入れなかったのはそこができないからだろう。



最上


神無月 皐月


第1話プロローグ


俺は、青春を終えた。


高校生活なんて、部活動に受験勉強。


そんな、毎日のどこに青春の甘酸っぱいものを求められるのだろう。


今、屋上に吹いている風のように只々、忙しく通り過ぎていった。


俺が、通っていた東大阪高校は男子校だ。


近所に、女子高など存在しない。それどころか他の高校もない。


青春の代表例。


 


文化祭。


誰だよ、ラグビー部に女装させた奴。




体育祭。


めっちゃ、レベル高いじゃねえか。




修学旅行。


肝試しで、冷や汗かいた男にくっつかれる俺の身にもなってみろ。




卒業式。


誰だ。 俺のブレザーに鼻水つけた奴。




まぁ、こんなもんだ。




小学校や中学校の女友達?


小学校、中学校の同級生って高校入学したら関係がdeleteされるものだろう?




最後に、青春したと感じたのはいつだろう。


中学の時だったろうか。




「あの、佐伯さん  メアド交換しない?」




「う~ん  いいよ!  はい、ここに書いてあるから」




「ありがとう!」


その、一瞬だけだったと思う。






これは、その後のメールの文面だ。




「ごめん佐伯さん、明日の国語の宿題なにあったっけ?」





「ごめん 携帯電源切れてた! おやすみ」





「大丈夫! おやすみなさい」




返ってくるのは、おはようとおやすみばかりだった。


成長期だから、仕方がないが寝過ぎだと思うほどだ。




最初こそ、返信に一喜一憂していた。


しかし、聞いてしまったのだ。




「最田と、メアド交換したんだけどさ~」




「きゃ~ 罰ゲームでも受けたの?」




「違うよ、 あのきょろきょろしてる感じキモくてさからかってやろうと思ってさ」




「楓、優しい~」




「でしょ~  からかうために交換したのに、誰が宿題の内容なんか教えるんだよって感じで、電源切れてたって返信しちゃった~」




「マジで!  返信してあげるなんて~ 私ならしないよ」




こんなクラスの女子の会話を聞いてしまったことがある。


女子の優しさって怖い。


俺は、もう騙されないぞと学習した。


そんなこんなで、女子と関わるとどこまでも嘘に見えてしまうのだ。




なぜ、気持ち悪がられるのだろう?


我ながら決して、ブサイクではない。


どちらかというと、並み以上だ。


学力もそこそこ高い。


事実、難関私立大学である関邸大学法学部在籍の二年生なのだから。




気持ち悪がられる、理由がわからない。


自画自賛するなって?


そういうところが、気持ち悪い?




そんなの、俺の知るところじゃない。


性格がひねくれていることも含めて自分の性格なんかは好きだ。


だが、馴れ合いや偽りの形は大嫌いだ。


人は群れることで、力を得る。


民主主義の基本だろう。


しかし、白を黒と多数決で決めたとしても白に変わりはない。




友達百人できるかな?


自分の個性ややり方を隠して、そうなっても果たして本物なのだろうか?


答えは否だ。


自分の性格や、やり方を許容してもらえないのならそんな友達いらない。




馴れ合うことは、したくないし見たくない。


リアルが充実している人間の中に、俺が入れなかったのはそこができないからだろう。




今ここで、風に吹かれている俺はそんな卑屈な考えで青春を終えた。


大学二年生なりたての春。


この先の、働くまでの大学生活。楽しめるのだろうか。








神無月 皐月です!

いかがでしたか?


ラブコメを書くのは、初めてなので難しい事が多いですが楽しく書いて行きますので第2話を楽しみにしていてください!


カクヨムでは、先行して投稿しております。

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