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国境を越えて

感謝感謝です!

思ったより沢山の方に読んで貰えてびっくりしてます~


 山中で様々な生物を見た。まあオレ達は音を立てずになんとかスルーできたがな。

 なるほどよく分かったよ! この世界には、魔物、あるいはモンスターと呼称されるモノが存在しているという事が……

 そして……おそらく、人間であったであろう骨や、まだ原形をとどめてはいるが、この世のもので無くなってしまった人たちもそこらへんに転がっていた。きっと魔物に命を奪われたのだろう。

 恐ろしいことにそんな日常がこの世界には溢れているのだ。山道を走っている最中に偶然、旅の商人と出会ったので傷薬を買い、クリフに飲ませた。

 さっき倒れていた奴らから金目になりそうなものを貰っておいてよかった。

 とりあえず旅の商人のテントで一緒に休ませてもらう事になった。


「コレで良しっと、ちょっと彼のステータスを確認してやってくれるかい」


「へ?」


 ステータスって何!?


「えっと、どうやって見るんスか?」


 俺はおずおずと旅の商人に聞いた。

 いきなりステータスとか何の話だよオイ!


「ハッハハハーっ! 何や自分この世界に来て真っ先に気ぃ付いてなかったんか?」


 ヨッシーが、情報に疎いヤツだと呆れたように声を出す。知るか!というか、何だよその情報通ですって顔は。


「視界の端にアイコンがあるやろ?」


「え?」


 言われるまま、俺は何処を見るでもなくぼんやりとすると視界の端に何か妙に自己主張するマークが見える。


「それに意識を集中するようにしてみぃや」


 ピコーンと軽い音がしてまるでARのように視界に大きくアイコンが表示された。


 ———————————————————————


 クリフ・カルロベーノ


 クラス 兵士 、狩人

 レベル15


 HP186 MP43 SP50


 攻撃165 守り185 速さ79


 スキル

 連続打ち、チャージショット、

 回復魔法、状態変化魔法、探知魔法


 装備

 鉄の鎧、鉄の盾、鉄の剣


 進化:条件を満たしていません



 ———————————————————————



 長田正樹ナガタマサキ

 クラス テイマー


 レベル 1

 HP9 MP3 SP6

 攻撃14 守り15 速さ4


 スキル

 探索、眷属化、

 進化促進


 装備

 旅人の服、初級冒険者の棒


 進化:条件を満たしていません



 ———————————————————————


 木幡良和コバタヨシカズ


 クラス 盾士


 レベル 1

 HP13 MP1 SP4

 攻撃16 守り19 速さ3


 スキル

 虚空庫アイテムボックス(特級)


 装備

 旅人の服、初級冒険者の棒


 進化:条件を満たしていません


 ———————————————————————


 テントで少し休んでいるとクリフが寝覚めた。


「よおクリフ、目が覚めたんかーっ! お前ケガの具合はどないやねん?」


「私は確かあの黒装束に斬られて……」


「そうやワイがしばき回したろ思うてガーって行ったらアイツ突然、透明人間みたいにスーッと消えおったんやで」


 ハア、何いってんだよこのオッサンは?

 オメエがかかって行ったところで何がどうなるんだよ?


「そうか君達が私をここまで連れて来てくれたのか?」


「そうだよ。アンタ超重かったんだけど」


「重ないわ! マサ坊が軟弱なだけやがな、ところであのカラスなんや? さっきからずっとついて来てへんか?」


「カラスだと?」


 確かにテントの前の木の枝に一匹カラスが止まっているが別にコチラに危害を加えるような感じでもないので無視しておくことにした。


 あとさっきステータスをいじってみて気づいたことがある。

 オレはどうやらテイマーという職業らしく魔物を使役する事が出来るらしい


 あと能力スキル


【探索】

 コレはどうやら対象物をマップ表示出来るスキルらしい、これはなかなか便利かも


【進化促進】

 使役ティムした魔物に名前を与える事により進化させる事が出来るスペシャルスキルだそうだが

 何がスペシャルかんだか分からねえけど?


 あと旅の商人から聞いたんだけど、この山を1つ越えた先にモンテーヌという町があるらしいのでまずはそこを目指す事に決めた。

 そしてクリフも少し回復したようなので山登りを再開したがやはりその足取りはどうもまだおぼつかない様子だが突然、ヨッシーがクリフにちょうどいい長さの棒をわたした。


「さっきお前らが休んどる間にそこらへんから見つけてきたんやで! どないやこの木の棒しっかりしとるやろ?」


「おお、確かにな! ヨッシー殿ありがとう」


「殿はいらんがなアホ♡」


 2人はお互いのガシッと肩を掴みだした。

 なんなんだよこの2人はホモか?

 超ヤベエぞ


 とうとうオレ達は国境の近くに来た。


 オレは探索サーチを使った。目の前にマップ画面が現れ、どこに敵がいるのか表示が出ている。どうやら国境の周りには5人の兵士が巡回しながら見張っているようだ


「ワシ、あの兵士さんと酒が飲みとうなったんで

 お前さんらはその間にサッサと国境を越えるなり好きにしな」


 そういうと商人のオッサンは兵士のところへ行ってこっそり酒瓶を渡した。すると兵士は仲間を呼び出し皆で酒を飲みだした。何だ酒盛りを始めたぞ?


「マサ君、聖教国では酒類は禁止なので彼らはこうやってコッソリと人目につかない所で飲酒するしかないんだ。」


 フーンそうなのか

 まぁでもあの商人がああやって兵士達を上手く引き付けてくれたお陰でオレ達は兵士に見つかる事無く無事に国境を越えられた。


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