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爆縮と体温の機知(7)

カタカタ鳴る満月

満月の夜に

部屋の明かりを全て消す

家の中が暗くなり

外の方が明るくなる

世の中にある決まったことの

些細な違いとして

そういう形が確かにあるが

満月が毎日ある訳ではない

決まったことを使っている方が

楽な場合が多いのだ


一例を以ってしゃぶりつく

スペアリブ的脳味噌の

口から出される骨が

歯に当たってカタカタ鳴る

僕等は「正しい」という酒を飲む

ただの酔っ払いで

道端でゲロ吐いている奴と

なんら変わらない

他人の脳内をレイプしに行って

アイツが悪いと

絶頂に達するのである

これには性別なんて

関係無いのだ


賢者とけだものの二足の草鞋

履き潰し終わったら

また履く物だ

亡くなっても

履き続ける二足の草鞋だ

服を着ているかは

もう関係無くて

社会的地位も

肉体があるかも

どうでも良くて

私の正しさを履き潰すまで

繰り返す

今日も骨がカタカタ鳴る

自らの意思が続くまで

カタカタ鳴る


僕等の今ある

優しさの基準は

使う者が居なくなれば

空に還るただのゴミだ

道徳も倫理観も

新しくしようと

いつかは絵空事だ

今の幼子が使っていようと

その先の幼子が使うとは限らない

今、目の前にある

大体で推測する人間の形は

外側のボヤけた新しい物は

本当は全て要らないのだ


今まで消して来た物があるなら

自分の番を待つだけだ

増やしているように見えて

いつも同じ数なのかもな

「今はこう考えられる」

人の心に対して向けられたなら

それは言い終わったら変わる物だ

口に出したら初まるのではなくて

終わりに向かうだけだ

爆発と同じで

広がりながら終わるのだ

米粒みたいな破片を持って

純粋さと共に

大切にしている者など居ない


賢者とけだものの二足の草鞋

履き潰し終わったら

また履く物だ

亡くなっても

履き続ける二足の草鞋だ

服を着ているかは

もう関係無くて

社会的地位も

肉体があるかも

どうでも良くて

私の正しさを履き潰すまで

繰り返す

今日も骨がカタカタ鳴る

自らの意思が続くまで

カタカタ鳴る


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