3日目 母と刀と探偵と
~カフェ~
俺「それで貴方はだれなんですか?」
風海「私は風海 幸、貴方の母親の後輩だ」
俺「そうなんですか。それで契約とは?」
風海「その前に母親の現状を話そう」
俺「はい」
風海「残念だが、、、先輩、君の母親はもう亡くなっている」
俺「え、、?」
風海「それも殺されている」
俺「は、、母さんが、、殺された、、、?」
風海「君が3歳の頃だ、、君の家で私と先輩で昔話と言うか、過去を振り返っていた」
風海「しかし、その時家には君の親父さんは仕事でいなかった、、、」
風海「そこに強盗が入ってきたのだ、、」
風海「そして強盗に刺されそうになった私を先輩は庇って殺された、、、」
俺「、、、」
風海「その時先輩が私に遺言を託してくれたんだ、、」
風海「『私が殺された事は言わないで、貴方を庇って殺されたことも、貴方は買い物でいなかった、私が不注意で鍵を閉めてなかったせいだった』ってね」
俺「、、、」
風海「それでこういう話もした『息子には家を出ていったって話してって言っておいて。でも15歳を過ぎた頃になったらこの真実を伝えて、、』って言ってこの世を去ったよ、、」
俺「それで、、母さんを殺したやつは誰なんだ、、、?」
風海「それはわからない、、でも犯人はまだ捕まってないのはわかっている」
俺「わかりました、契約って言うのはその犯人を捕まえるってことですね、、、」
風海「ああ、しかしもちろんリスクを伴う、それでも協力してくれるか?」
俺「はいもちろんです。」
風海「契約成立だ、ではこれを渡そう」
俺「え、、、?」
俺「これは、、、、」
風海「これは、、、君が親父さんを刺し殺し、そして、、強盗が先輩を刺した刀、、、碧一文字だ」
逃走メモⅡ 3日目 終
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