4日目 悪いニュース
俺「は?」
俺「それは俺が買取屋で売ったはず」
風海「まだ言ってなかったな、、お前が買取屋でこの刀を売った時、この刀に触れる存在は誰がいた?」
俺「え?いや、そんな人いな、、あ、、、」
風海「そうだ。触れる人間が1人だけいる」
風海「そう、店員だ」
風海「あの時私は倉庫にいた店員を気絶させ、店員になりすまし、刀を回収したんだ」
俺「なんでそんなことを、、、」
風海「だって逃走資金が必要だっただろ?」
俺「あ、、、」
風海「それに、あの石を売られてはまずかったからね」
俺「あのカタポロスっていう石?」
風海「いや、あれはカタポロスでは無い、売られては困るので適当に安い石だと言っただけだ」
俺「え?じゃあ何の石なんですか?」
風海「サファイアだ」
俺「は?」
俺「サファイアってあの、、、?」
風海「そうだ。あと、石が不自然に削れていただろう?」
俺「そういえば、、」
風海「あの石は本来、君の親父さんが君の母親に贈る指輪を手作りで作ろうとした物だ」
俺「は?あの石は親父が、、、」
風海「ああ、そして母親が死んだ後、倉庫に封印したのだろう」
俺「そうなのか、、、それで犯人心当t、、、」
風海の電話が鳴る
風海「少し待ってて」
風海「はい、風海だ。うん、うん、は?、、、そうか、わかった伝えておく。うん、うん、じゃあ」
俺「どうしました?」
風海「悪いニュースが入ってきた」
俺「そうですか、、、なんですか?」
風海「お前の母親を殺した強盗犯が逮捕された」
俺「は?どういうことが、、」
風海「そういう事だ。よって私たちがあいつに会うことは出来ない」
俺「なんで!刑務所に行けば会える!!」
風海「落ち着け、今刑務所に言ったらお前はどうなる?」
俺「あ、、、」
風海「だから次は逃亡だ」
俺「逃亡?」
風海「あとは、逃亡のついでにその刀を返しに行く」
俺「返す?持ち主がいるのか?」
風海「いや、本来その刀は二つで1つなのだ。碧一文字と紅一文字は対になっているんだ」
俺「対に?」
風海「そうだ。だからその対の刀のある所に行き、その刀を納めるんだ」
逃走メモⅡ 4日目 完
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