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5  猫

散歩道


いつも少しずつ道を変える


陽射しと空が初夏のように

清々しかったり

気持ちの良い日ばかりではないけれど


そう

日が暮れていくのも早くなり

雨が降るのか太陽が沈むのか

わからなくて


時計を忘れた日には

慌てて帰る



家路

子猫がチラっと私をみて


小さく手をふると

近づいてきた


「もう、お帰りよ。

きみに帰る場所はあるんでしょう」

また今度会いましょう


   ・・・・・・


猫好きな人が多い

猫カフェなるものもあるが

私にはシステムはわからない



昔、実家に猫がいた

父は寅年で、迷信を信じる彼は、

「寅と猫では、寅の方が強いから飼うのはよくないんだ」


そう言いながら、産まれたばかりの猫が来た時には

一番、可愛がっていた


猫は父の帰宅時に車の音がすると急いで玄関に走る



動物は可愛らしい

だけど、コミュニケーションは一方通行


人と違って可愛がれば裏切ることもなく

欺いたり汚い言葉を発することもない


人づき合いの苦手な父には、あの猫がいてよかったんだろう

猫の頭や体をなでてにっこり笑って話しかける


それって、子供にも大人にも出来ることなんだけれど

私が子供のころに、父から頭をなでてもらった記憶はない



昔、実家に猫がいた

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