神の祝福
初投稿なので至らない点多々あるとおもいますが、よろしくおねがいします。
途中でつまらないと感じたら、読むのをやめていただいてもちろん結構ですが、どのような点がつまらなかったかを、多少乱暴な言葉ででも、コメントしていただければさいわいです。
1話
「よし、今日も頑張るか」
俺、5歳のラディ=バイオレットは今日も魔法の練習のために森に向かう。
最近かなり魔力総量が増えてきた気がする。
初めのころは飲み水を出す程度の水魔法『水の創生』(クリエイトウォーター)を2.3回発動したらひどい頭痛に見舞われていたが
今となっては水弾を発生させ放つ『水流弾』(ウォーターボール)を何発撃っても特に問題はない。
この世界では稀に魔法を使える者がいる。
稀と言っても10人に1人ぐらいの確率だそうだ。
もちろん生活魔法程度しか使えないものから過去には1人で国を壊滅させれるほどの魔法を使える者までいたと言われるようにピンキリではあるが。
魔法が使える人と使えない人の差は魔力を認識できるかどうからしい。
もっと平たく言えば体内の魔力を感じ取れるかどうかである。
魔法を使うには発動したい魔法をイメージし、体内の魔力を使いそのイメージを具現化させる必要がある。
イメージとは言っても『目の前に火が現れる』などの単純なものでは魔法を行使することはできない。火をつけるだけにしても『体内の魔力を感じ取り、目の前で魔力を凝縮。魔力が熱を帯て火を生成する』のように具体的なイメージを必要とする。
そのため魔力を認識できない者は必然的に魔法を発動することはできないのである。
これは感覚的なものであり、物心ついた時から魔力を感じ取れるものもいれば、どれだけ努力してもできない者もおり、しかし突発的に魔力を認識できるようになることもあるのだ。
この魔力とは魔力総量と魔力伝導力の2つの要素から構成されている。魔力総量とは魔力を体内に溜め込むことができる容量のことである。
魔力伝導力とは1度の魔法で使用できる魔力量のことである。
もちろん1度に使える魔力量の多い方が大規模な魔法を行使することができ、逆に魔力伝導力が小さいとどれだけ魔力総量が多くても大規模な魔法は使えない。
魔力量も魔力伝導力も魔法の行使により高めることができるが魔力伝導力の方が魔法量よりも高まりにくい。
このように魔法は魔力を認識、そしてイメージする必要があり、その魔力は魔力総量と魔力伝導力により構成されているのだ。
ちなみにであるが、詠唱は人によりそれぞれ異なる。
水魔法『水の創生』を発動するにも
『万物の源たる麗しき物よ、我が身のための糧となりたまえ、水よ来たれ』
と言う人もいれば
『水よ出ろ』
と、これだけの詠唱で発動可能な人もいる。
詠唱とはあくまでイメージを強固なものにするための補助的なものであり、そのため詠唱の省略化や無詠唱での魔法の発動が可能なのである。
しかし詠唱を必要とするものの方が多いらしい。
これらの魔法の知識は家にあった本『魔導の心得』から得た知識である。
家に数冊しかない本の中に魔法に関するものがあったのは助かった。
1から全て理解するのは大変だからな。
なにせ俺は両親以外の人とまともに話したことがない。
それは俺の家が隣の家まで数十メートルはあるこの田舎にあることが主な原因である。
村でもなく所々に家が建っているというだけだ。
以前俺はどうしてここに家を建てたのか聞いたことがある。どうやら両親の出会った場所がここであり、出会った場所に家を建てようということになったらしい。
ロマンチックかもしれないが流石に不便すぎないか.......
しかし俺は来年で6歳になる。
そう6歳になるのだ。
これが何を意味するか.....
学校だ!!!!
それも冒険者学校!!!
そう、この世界にも学校があり、そして種類がある。
普通学校、貴族学校、魔法学校、冒険者学校。
普通学校から順に4年制、3年制、最後の2つは2年制だ。どの学校も6歳になる年から入学が許可される。
普通学校は一般的な教養・知識を学び体験程度に剣技と魔法の練習もする。
貴族学校は特に普通学校と内容はあまり変わらないが剣や魔法などの実技の代わりに礼儀作法などを学ぶ。
魔法学校は一般的な教養・知識ももちろん習うが名前の通り、魔法に重点を置いて授業をする。
最後に俺の通うことになる冒険者学校では冒険者になるための知識・実力を養う。
そして卒業した者は冒険者ギルドに登録してDランク冒険者になれるのだ!
もちろん冒険者学校に行かなくても冒険者ギルドに登録できるがGランクから始めなければない。俺もまだ詳しくは知らないがGランクからDランクになるまでには早くても3年かかるらしい。
それに知識も無いものがランクを上げるにはかなり苦労するそうだ。
その点冒険者学校に行けば知識も技も身につけれてさらにDランクから始められるのだ。
普段魔法の練習のために行っている森は比較的魔物が少ないし、奥に行かない限り魔物が出ることはないので安全だが、これからさき
冒険者になるのだから正しい知識を身につけておかないと危険だろう。モンスターとももちろん戦うことになる。
ならばこの世界のことに疎い俺にとっては学校に行き1から全て学びたかったのだ。
それに俺はこの世界で最強の冒険者を目指すって決めたしな。
冒険者.............魔物...........
考えただけでワクワクする。
魔物を倒してお金を稼ぐ。
パーティーを組んで仲間と一緒に強敵を倒す。
ダンジョンでモンスターに襲われてる女の子を助ける。
そして、エルフ。
俺は生粋のエルフ好きだ。
これが夢にまでみた異世界。
「異世界最高ぉぉぉぉ!」