これから
お久しぶりです。投稿遅れてすいませんでした。
釈放され、俺たちは今、刑務所の門前で今後のことについて話し合っていた。
「お前、これからどうするんだ?」
ロバートが俺に聞いた。
「どうするって言われても…まともな生活は出来ませんよね〜」
「だろうな」
そう、俺たちは釈放された。だが、牢屋に入っていたと言う事実は消えない。つまり一生犯罪者として生きていかなければいけないのだ。
「ロバートさんはどうするんですか?」
「アリアを探しに行く」
「………一応理由を聞いてもいいですか?」
「今度こそヤる‼︎」
「…あの〜ちゃんと分かってます?」
「何をだ?」
「年齢ですよ。貴方はもうここに来てから13年も経っている。つまり、今から会いに行っても年は18、どう考えても貴方の言う食べごろは過ぎてます。」
「何………だと?」
ロバートは見るからに落胆していた。
「まあ…仕方ないか。これも女神様が与えてくれた試練だ、全体に乗り切ってみせる!」
違うと思います。
「まあ…頑張ってください。それより聞きたいのですが」
「何だ?」
「犯罪者でも就ける仕事って何かありますか?」
「……あまりお勧めはしねえが1つだけあるぞ」
「本当ですか⁉︎」
それは有難い話だ。これから一切職なしっていうのは流石に勘弁したいところだってからな。
「あるにはあるんだが、危険だぞ?下手すりゃ死ぬぞ?」
「そんな危険なんですか?」
「ああ、その名も……冒険者だ」
「……は?」
冒険者?それってよくRPGとかに出てくるあの冒険者?
「それって危険なんですか?」
「危険なんて生ぬるいもんじゃねえ。魔物と戦うんだぞ?あんな危険なものと戦う人生なんて俺は死んだほうがマシだと思っている」
「そこまでですか…」
「ああ、そこまでだ」
けどそれしかないんだよなぁ
「…わかりました。俺は冒険者になります」
「…そうか、まあお前のあの能力さえあれば何でも出来そうだもんな」
「まあ、回数制限はあるんですけどね」
俺はロバートに能力についての説明をした。ロバートの感想としては「全然ワンチャンスじゃねえじゃん」らしいが、そこは俺も同意見だ。あ、因みに今の俺のステータスはこうなっている。
タナカ・スバル(18)
LV1
HP/18
MP/10
攻撃力/8
防御力/7
瞬発力/18
判断力/6
運/0
スキル
ステータス閲覧LV.max
鑑定LV.1
ワンチャンス3/2
お気づきだろうか?そう、ステータスがもとに戻っているのだ。確証はないが、恐らく俺が「牢屋から出たい」と願ったのがいけなかったのだろう。刑務所から出た瞬間、ステータスが元に戻っていた。
「それじゃ、それぞれのこれからの方針も決まったことだし、そろそろお別れだな」
「そうですね、今までありがとうございました」
「いや、こっちもたのしかったぜ、また会おう」
「はい!」
ここから俺の異世界ライフが始まるんだ。気を引き締めて行こう!
…30分後…
そう思っていた時期が俺にもありました。俺は今、冒険者ギルドにいる。だが登録はしていない。え?何故かって?
「登録料金として銀貨2枚をお支払いください。」
そう、金がないのだ。
何か、コメント、アドバイス等ありましたらお願いします。