わからない
「ガムって噛めば噛むほど味がするね。」
下校中君が言った。正直何を考えているかわからなかった。だからなんだって話だ。ちょっと呆れた顔で私は答えた。
「で。何が言いたいの」
そしたら君はキョトンとしていった
「特に意味はないけど。」
やっぱり君の考えていることはわからない。
「プール行こっ」
お前は元気よく言う。俺はカナヅチだから嫌だった。第1わざわざ家まで来なくてもメールで言ってくれればいいのに。
「やだ。一人で行ってこい。」
冷たく答えたから何か言われると思ったけどお前は何も言ってこなかった。それどころか口も聞いてくれない。
「おい無視はやめろよ。他のやつと行って来ればいいだろ?」
君は何かぼそっとつぶやいて帰ってしまった
お前がわかんねーよ
「君と行きたいんだけどな」
素直に言えばいいのに小声でしか言えない私は卑怯者。家に逃げ帰っているの卑怯。最悪だ。謝らなきゃ。
なんで怒ってんだろ。いや、理由はわかってんだろおれ。謝らなきゃ。
あ、君からの電話。
やっぱり怒ってるだろうな。完全に私のわがままだしな。
「もしもし?」
電話に出てくれた。よかった。電話も出てくれなかったらどうしようと思った。
「もしもし。おい...あの、さっきはごめん」
え、なんで君が謝るの?わたしがいけないのに。
「いや、私が悪いんだよ」
ほんとにそう思う。
「お詫びってか。そんな感じだけど。どっかに一緒にいく?あ、プールはだめ。」
君がそういう、あ、そっかこいつ泳げないんだった。ちょっと心の中でわらってしまった
「じゃあ、海」
「は、それは...」
「うそうそ。どこいいだろ。」
「それなら俺から提案いい?」
「いーよ。」
「結婚式」
「誰の?」
「俺らの」
「まだ付き合ってもないのに?」
「じゃあ、」
「俺と付き合ってよ?」
ちょっと急展開すぎて私の頭が付いて行きません。だけど反射的に
「うん。」
って答えてた。
「そして結婚式いこーね」
「それはまだ早い!」
初めまして羽豆です。少しでも早く上手な小説をかけるようにします。