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5~メルヘン

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!


朝、目が覚めると性転換+エルフになっていたんだ


な… 何を言っているのか わからねーと思うが


おれも 何をされたのか わからなかった…


頭がどうにかなりそうだった… 全裸だとか木の実超うめぇ!だとか


そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ


もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…




・・・もうど~にでもな~れ!☆



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



ガサガサと木の音を聞き

はっ、と現実逃避から帰ってくると目の前に先ほどより ずい!と

葉っぱの塊を前に出された。


思念っぽいのは特に飛んでこなかったが、どうやら早く受け取れということらしい。


とりあえず「ありがとう…」と思考能力いっぱいいっぱいの引きつった笑みと震え声で答え、葉っぱの塊を手に取ってみた。


どうやら折り畳まれてるらしく、広げてみると

ぱっと見だと何なのかさっぱり分からなかったがどうやら衣服のような感じだった。


肩掛け紐なしのタンクトップのようなキャミソールのような上着と、短いスカートが一緒になっているような服で、背中の木の蔓で上着を固定する感じだ。

なんと言うか夢の国の妖精が着ている服を葉っぱで作ってみました!見たいな感じだ。



…うん、布(葉っぱ)の面積はとてつもなく少なく、装備しないよりましの布の服レベルではあるが

局部を隠せる点では衣服で間違いないだろう。



そこでふむと木を見上げると、触れている手を伝い

{防具は装備しないと効果がないですよ。}と

どこぞのRPGの装備屋みたいな感情が流れ込んできた。



一応あらためて断っておくと、木からの感情表現はそれっぽいであり、実際はもしかしたら違うことを伝えてるのかもしれないが

あくまで自分の感性だとこのように受けるので仕方ない。


何でこんなふざけた受け答えなのかというと、自分をごまかし励ましながらでないと、いっぱいいっぱいなのでこれ以上は突っ込まないでいただきたい。



閑話休題そんなことより


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


とりあえず、今のメルヘン状態を色々整理してみると


・目が覚めると性転換

・森になぜか拉致

・装備何もなし

・状態異常は特になし

・木と感情交換ができる?

・木の実おいちい!

・エルフらしい?

・木から服をもらう



………



うん…

これは夢かな?


ついいつもの冷静な自分がでて状況判断に勤めたが、よくよく考えるとこんなの絶対おかしいよ!ばりの、ハチャメチャメルヘンである。



もう深く考えず…




寝よう…





深く目を瞑り、真っ暗になる視界で


もう、ゴールしてもいいよね? 


と思いつつ木を背中に預けながら

思考の渦に飲まれるように意識をしず……


めれなかった。



目を開け、木から受け取った衣服苦労しつつ装備して

先ほど耳に聞こえた 悲鳴 の方へと、怪我をしないように注意しつつ向かっていった。



ペロ……、この味は一波乱ありそうだぜ!


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