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盗賊side 盗賊たちの幸運な日

※今回視点が主人公と戦っていた盗賊視点になります。


主人公の容姿の注釈が入っています。

表現が遅くなりすみません!


目の前にいる黒いローブ姿の男に、部下たちに捕獲できた旨を伝えるように促す。その言葉を聞き、黒いローブの男は仰々しくこちらに答え、他の部下たちの元へ向かった。



目の前に倒れている女を見る。


上から下までじっくりと見たあと、口角がにやりと上がるのを感じる。



髪は銀髪、腰ぐらいまでの長さがあり太陽に反射される様は神秘的であり、またどこか妖艶さもかもし出していた。


ルビーのように赤く輝いていた瞳は今は閉じられており、その宝石を拝むことはできない。


白く、絹のように滑らかな肌は触れるものすべてを魅了するほどの美しさを持っているだろう。


胸は少し小さい気もするが、体のラインを考えると決して悪いものではなく男受けする体であると窺える。


顔つきも幼さと同時に大人への魅力も兼ね備えたような印象を受け、どのような男でもこの少女を見れば十人中十人が美女であると言うだろう。


ただ一点、亜人が嫌いなもの以外はと注釈はつくが…




しかしこの見た目はさすが『エルフ』ということであろう。

最初はこの色合いのせいで普通の少女に見えたのだが

耳の先が少しとがっているのを確認できたとき確信に変わった。


本来エルフの髪の色、瞳の色は金髪碧眼と決まっているのだが

まれにこういった珍しい色をもつ個体も生まれてくるらしい。

亜人専門の学者などが調べた結果は特殊な力を持ったもの、身体能力が優れたものなどが色合い変化の傾向にある。

ということみたいだが、正直そこはどうでもいい。


ようは珍しいか珍しくないかだ。



こいつに惚れているわけではないがやはりじっくりと見てしまう。


髪は銀色だが美しい金色(金貨)に見えてしまう。



ああ……

本当に今回はついていた。



そしてふと腕のほうを見たとき

中ほどが紫色に変色しているのに気づいた。



きっと膝で攻撃したときに折れたのだろう。




「おい」


近くにいた薄汚い灰色のローブを着た男に声をかける。


男は声に気づいたようですぐこちらに走って近寄ってきた。


「はい、何でしょう親分」


その返事に女の方へ視線をやり


「こいつの右腕が折れている。商人に売るときに傷物だと値段が下がっちまうから、首輪をつけたらヒールで骨折を直しておけ。」


そういうと、ローブの男はあからさまに嫌そうな顔をし


「えぇ…、俺はヒール得意じゃないっすから疲れるんすよ…。」


と、ぶつぶつと聞こえ辛い声でつぶやいた。


「いいからやれ!わかったな!」


そう俺が言い、ローブの男の頭を一発殴ってやる。


「いてっ! わ、わかってますよ…いちいち殴らないでくださいよぉ…、

 親分、力強いんすから……。」


そう答えて、頭をなでていた。


「…ぺっ、おまえらはいつも一言余計なんだよ。

 それで追っていた方の女はどうなった?」


周りを見つつ、最初に森のはずれで見つけた女の姿が見えないのでどうなってるのか確認してみた。



「……いや、……あの」


ん?と思い、ローブの男に視線をやると

あからさまに動揺したような感じが出ていた。


「なんだ?」


返事が遅いせいか、イライラしてしまい

少し殺気を混ぜながら先を促すと


「ひっ、いえ…、あのですね…、今回はエルフの希少種が捕まったとの事で……、その…、普通の女はおこぼれでいただけるだろうとおも…っぅう!!」


全部言い切る前に頭を一発殴る。


「馬鹿やろう!!、いくら今回みたいに希少種が手に入ったからといって、俺が命令を出す前に勝手に犯すやつがいるか!!」


そう怒鳴りちらすと、ローブの男は ひぃ!といい

頭をこれ以上殴られないように、手でガードするように抱え込んだ。



「…っち、馬鹿共が。 まぁいい。実際あの女共はお前ら用だったからな。」


ローブの男は、じゃあ俺なんで殴られたんすか…、とぶつぶついっていたが、

その返事は聞き流す。



少しその場から離れ、銀髪のエルフをアジトに運ぶように別の部下に命令したあと、スキルの『索敵』を使い、周りに部下以外のものや魔物がいないかの確認をした。



この索敵というスキルは自分の周りに敵対者がいないかどうかを確認できる便利なもので、スキルのLvが上がるとその範囲も広がっていくという、使い勝手のいいものである。



銀髪のエルフを見つけたのもこのスキルのおかげってわけだ。


スキル『忍び足』からの不意打ちをよけられたのは驚いたが、ブラフを張ってやったりすると最終的には楽に捕まえれたから別段いいだろう。



索敵の確認も終わり、俺もアジトに戻ろうと足を動かしたと同時に、

さきほどのローブの男が併走するように並んでヘラヘラしながら話しかけてきた。



「他のやつから話し聞きましたよ!、今回は本当についてやしたねぇ親分。

 なんせ黒髪と銀髪という二大希少種のエルフですからねぇ。

 セットで売れば確実に白金貨に届きやすよ!」



確かにその通りである。

今回こんな村はずれの森でまさかエルフが2匹もいるとは思わなかった。


最初に捕まえた黒髪のエルフは、見つけたときから生気がなく木の幹に膝を抱えているのを見つけ、

希少種ではあったがこの雰囲気ではあまりいい値段はつかないだろうと思っていた。


しかし、それが今回の活きのいい銀髪エルフとのセットで話は変わる。

姉妹やらなにやらと適当に言えば部下が言うように白金貨もいく値段であろう。

若干耳が短いのが気になるが、たとえハーフエルフでもそれなりの話で持っていけば問題ないだろう。


本当にニヤニヤが止まらないぜ。



ああ、確かになと、ローブの男に適当に返事をしつつ

アジトまでの途中の木々の間で、陵辱ショーが目に入った。


そこでふと思い出し、


「おまえら!!、エルフどもには手をつけるなよ!!銀髪、黒髪共にエルフだ!!、

 傷物にしたら価値が下がるからな!!、そこの女共なら好きにしていいからそれ で我慢しとけ、他のやつにもそう伝えておけよ!!」



そう部下たちに叫んでやると周りからオオーッ!!や、さすが親分!!などといい、

周りで様子を見ていたやつらもショーに参加して行った。



暢気なものだとおもいつつ、商人との話を詰めるため俺は一足先にアジトへと戻った。




特に詳しく説明などを入れていませんが

スキルや金貨などが出てきています。


こちらは主人公が実際に知ったときに詳しく書かしていただこうと思いますので

今現在はこんなのもあるんだ ぐらいで見ていただけたらなと思います。


読んでいただきありがとうございます。

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