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7 エピローグ

『この話おもろないんじゃ、ボケ』とか、

『テメェ、なろうの機能使いこなせてねぇよ』とか、

小さな事でも感想がいただけたら幸いです。


 後日。

 不破は約束通り、万引きを働いたコンビニと話し合いで解決し、更にノブコの前で土下座した後、彼女にしこたま殴られ、喜野に対しても先輩に対しても、深く謝罪した。

 尾張教諭はいつの間にかひっそりと姿を消し、後に辞表を提出した事が、俺の耳にも届いた。

 これで、四月からショーブを苦しめていた環境は、ある程度緩和されたと言っていいだろう。


****


 屋上にて、俺が何をするでもなく黄昏ていると、横にフッと人が現れる。

 不破統司だった。

「何しに来たんだよ」

「君こそ、こんなところで何をしている? 授業時間だろう?」

「俺は不良生徒だからな。サボりぐらいやっちゃうんだよ。不破先輩こそ、こんなところに居ちゃまずいんじゃねぇの?」

「僕だってたまには息抜きしたいさ。それに、僕ぐらい優秀になると、これくらいの目溢しはもらえる」

「ケッ、面白くないね」

 俺が悪態をつくのに、不破は柔和に笑うばかりだった。

 しばらく黙って二人でグラウンドを見ていると、不破が口を開く。

「君はどうして、僕が万引きをした事を、学校に公表しない? 僕が君たちにした事を思えば、それぐらいは甘受するつもりだが?」

 不破は確かにコンビニと話し合い解決をした。だが、それは学校の教職員でも一部にしか知られていない事である。

 これを学校に公表すれば不破の名誉は地に落ち、校内でも後ろ指を差される存在になるであろう。

 ……だが、俺はそうはしなかった。

「ふん、アンタに自虐趣味があるってんなら、それも考えないでもないけどな」

「そうじゃない。純粋な疑問だよ」

 またしばらくグラウンドを見つめた後、今度は俺が口を開く。

「別に、それをネタにアンタを強請ろうなんて思っちゃいない。安心しろよ」

「ああ、ありがたいね」

「俺がそれを公表しないのは……」

 この時点で、ショーブが不破会長に勝利した事は、学校中に知れ渡っている。

 そのお陰で、またショーブは学校中から一目置かれ、特別な存在として浮き立つ事になった。

 俺はこの状況が気持ち良かったのかもしれない。

「俺たちショーブは完全無欠の生徒会長に勝った。そっちの方がハクがつくだろ? 万引き犯なんか倒したところで、面白くもない」

「……ははっ、なるほど。それは良い」

 理由を聞いて、イケメンはイケメンらしく、爽やかに笑った。

 と、その時、俺の電話が鳴る。

 不破に断ってから、電話を取ると

『こぉらカツベぇ! 今日は学校サボって、ショーブのみんなで遊びに行く約束だろうがぁ! どこで何やってんだぁ!』

 大音量でノブコの声が聞こえてきた。

 反射的に電話を遠ざけてしまった。くそぅ、あのバカ女……。

「わかってるよ。今から行くところだ」

『早く来いよぉ! こちとら待ちぼうけ食らってるんだからねッ!』

『勝吾、早く来ないと、ホントに立風さんが怒るから、早めにね』

『カツベくん。私も待ってるから、早く来てね』

「ええ、すぐに行きます」

 どうやら電話の先にはショーブメンバーが揃っているらしい。ホントに早く行かないと、ノブコが怖いな。

 俺は電話を切り、不破に向き直る。

「じゃあ、またな」

「ああ、遊びに行くなら着替えてから行くんだね。学生服のままでは何を言われるかわからないよ」

「わかってるよ! ……ってか、サボりを取り締まらないのかよ、生徒会」

「生徒会としては学校を平気でサボるような巨悪を討つ方が、ハクがつくのさ」

「ケッ! 抜かせ!」

 捨て台詞を吐き捨て、俺は屋上を出て行った。


 こうして、ショーブ初夏の陣は終わりを告げたのだった。

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