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筋力で解決する(2編)/高級な夜

【筋力で解決する】

 #筋力で解決する童話


【高級な夜】

 診断メーカー(http://shindanmaker.com/169048)様より

 予約制の高級なお店でディナーを食べる2人について語りましょう。


 初出:novelist様『ツイッター140字ss』(2015-03-24~2017-08-03)


【筋力で解決する】


 ネズミのお婆さんはモグラとの縁談を進めます。おやゆび姫が嫌だと訴えると、お婆さんは立ち塞がってこう言いました。


「そんな台詞(セリフ)はあたしを倒してから言うんだね。青臭い小娘が!」

「……ほぅ? やろうってのかい? 婆さん」


 おやゆび姫は指を鳴らしました。



               挿絵(By みてみん)



【筋力で解決する】


 オオカミは呑み込んだ6匹の子ヤギたちによって内側から破壊されました。

 末っ子ヤギは言いました。


「……運がよかったな。母が在宅していれば兄たちなど比べ物にもならぬ地獄の責め苦が待っていた」


 肉塊と化したオオカミは、もう何も喋りません。



               挿絵(By みてみん)



【高級な夜】


 地上100メートルの眺望はまるで光の海。店内の照明は(あお)く、揺れる蝋燭(ろうそく)は淡い桃色。

 向かいに座る彼女がいつもと違って見えるのは、幻想的な雰囲気と肩を出したワンピースのせいに違いない。


「……焼肉食べ放題のほうが気が楽だね」

「あ、あたしも」


 この店に入って2時間。初めて、僕らは笑った。

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