表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/22

雨/一緒/最後の夏

twitter

#雨という文字を使わずに雨が降るを文学的に表現してみろ 【雨】

#君・僕・悪で文を作ると個性が出る 【一緒】

#君・夏・言葉で文を作ると 【最後の夏】

より


なろう様初出:2017/08/03 10:05

【雨】


 鈍色(にびいろ)の空から落つるものを涙に例える者は多かろう。

 一筋、少女の頬を伝うものに。

 声を押し殺してただはらはらと零れるさまに。

 全てを拒絶する慟哭(どうこく)に。


 そして今、私の世界をゆっくりと覆ってゆくそれは

 如何様(いかよう)に例えるべきであろうか。




               挿絵(By みてみん)




【一緒】


「きみも」


 月を背にきみは立つ。口元が(わら)っている。


「きみも僕のことが悪いって言う?」


 両の手を朱に染めて。だけど目は嗤っていなくて。


「僕は、」


 さよならなんだよ、と唇が動く。


「僕は思わない…っ!」


 落ちるなら、一緒だ。




               挿絵(By みてみん)




【最後の夏】


「君との夏もこれが最後だね」


 君は笑う。

 背後で逃げ水がゆらりと揺れる。


「それでいいのかよ」

「いいも何も、その為の命なんだから」


 龍神の嫁だなんて、要するに人身御供じゃないか。


 なのに。




 一緒に逃げよう。

 その言葉は喉に絡んだまま出てこない。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ