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おかしい。
おかしいおかしい。
どうしてこうなった?
僕は僕を捨てた彼女に仕返ししたかった。
だから彼女の望みを、幸せを妨害しようとした。
だが上手く行かない。
何故だ!?
僕は考える。
何が駄目だったのかを。
そして答えに到達する。
あの王子だ。
あいつがおかしいからだ。
普通に考えれば在りえない。
どうして?
どうしてどうして!?
どうしてどうしてどうして!?!?
どうして彼女に惚れているんだ!!
あんな事があったら、普通気まずくて顔なんて合わせられないはずだ。
ましてや彼の目には呪いをかけてあった。
そんな状況で、どう考えても好きになれる訳がない。
なのにあの男は彼女を好きだと言う。
もはや意味が分からない。
しかも呪いまで解かれてしまった。
2人の親密さは日を追うごとに増すばかり。
しかも彼女の素顔まで知ってしまった以上、もう普通の手段では二人の婚姻を止める事は出来ないだろう。
こうなったら、やるしかない。
今更呪いをかけ直した所で、上手く行く保証もないのだから。
だからもう王子を――
彼を殺すしかない。
出来れば人を手にかける様な真似は避けたかったが。
奴が悪い。
最初の時点で手を引いていればこんな事にはならなかったんだ。
僕の復讐を邪魔すると言うなら、例え1国の王子だろうと容赦はしない。
とは言え、簡単に実行するのは難しい。
殺す事自体は簡単だ。
剣の腕はそこそこ立つ様だが、それでも僕の敵ではない。
問題はどうすれば周りにばれずにやれるかだ。
犯人が僕だとバレれば彼女の傍にはもういられない。
そうなってしまっては、彼女の望みを妨害し続ける事が出来なくなってしまう。
なんとか考えなければ。
彼を殺す良い方法を……




