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百物語  作者: 和槻
6/8

弐神弐天王一戦一回

すみませんでした!!

インフルエンザのついでに肺炎も併発させていました。

代筆をHHに頼んだにも関わらずにあのバカは執筆に挫けて倒れてしまいました。

週一で一話のはずがなかなか出来なくてすみませんでした。

これからまた俺もHHもテスト期間に入るので現在パソコンに残っている作品を載せることにさせていただきます(泣)

テストが終わったら今まで載せれなかったものはテストの終わる三月中旬から復活します。

では本文をどうぞ。








“確立が一京に一度しか起きないというのなら一度目に起こせば良い”









魔法や異能力、超能力の出てくる小説やマンガにはよく生徒同士の武道大会が行われる。



それは個人競技であったり団体戦であったり形式は様々である。



賀陽(かよう)魔法習得学院にも北欧神話に出てくる聖戦を由来とした個人競技大会通称『ラグナルク』があって人気をおかれている。



大会にはルールというものが存在するわけで、そのルールが公平に扱われることによって参加者の安全と向上心、戦闘技術を高め、深めて社会への糧とするものである。



つまり、何がいいたいかと言うと試合を公平にするためには競技者も試験監督も記録者も私情を持ち込むことは先ほど言ったいくつかの点を踏みにじることになる。



それは大会を創立した初代理事長やその戦いを楽しみにしている競技者、競技者を応援している観衆の気持ちを踏みにじるようなものである。



つまり言いたいのはたった一つ、『試合は公平に行うべきである』ということだ。



今までの論点から全世界にいる皆さんに聞きたいことは





「七草ぁああぁあぁあ!!!俺に対してだけ三倍、四倍とハードルを上げるのを止めろ!!」




ということである。



「・・・お前はアホか立体なんだから総使用魔力は約36倍強だ。」



こいつは自分の言っている言葉がどういう意味かわかって言っているのだろうか?



「聞いただろう審判ども!!そして観衆達よ!!コイツは平等であるべき試験を己の私情を挟んだ!つまりコイツは試験監督失格だ!!!」



俺はこの理不尽な試験を訴えることにした。



「お前は三天王なんだから多少の扱いが厳しくされても仕方ないだろうが愚か者。」



おい宮元、のんびりと紅茶なんて啜ってないで降りて来い。



いまこそ積年の積もりに積もった恨みをその一身にぶち込んでやるよ!!



「待てコラ!!俺と同じ三天皇の矢吹(やぶき) (しゅう)(めい)は普通だろうが!!」



俺の指差す先には三天王の一人、二つ名が『水切り』の秋明が普通の試験を受けようとしているのがあった。



「・・・・・・・・・全員に異論は無いようなのでラグナルクを開始する。よーい、ドン。」



異論はありありだよ!!



そう叫んだところで始まってしまった試験が中止になることは無かった。



そして俺は試験に向き合いながらこうなってしまった出来事を思い出さずには入れなかった。



時刻は9時37分58秒。月は某月。日にちは某日。場所は某教室。



普段と違うことといえば時間に対してだけは閻魔様もビックリするほどの厳しさを誇っている宮元教師


が約、1時間7分59秒の遅れで教室に到着したところ。



これからいつも通りに宮元にいじめられ、宮元に弄られ、加奈に遊ばれて、加奈に屠られて、才を屠っ

て、七草が無愛想な顔を作って本を読んで、一白がのらりくらりと授業をサボタージュして今日も何も変わらずに終わる予定。



「今日からラグナルクが一週間かけて行われるけどもこのクラスからは有志が18人と全体的に見ても多くて二年生ながら優勝してくれる奴がいてると信じている。今日は勝て!!もし優勝者がこのクラスから出た場合は打ち上げは全部私が持ってやる!!だから勝て!!」



・・・予定は産声を上げてものの数秒で壊れてしまった。



「待てコラ!俺はそんな話し聞いてないぞ!!」



ちゃんとホームルームは聞いてるけど大会があるなんて今日、今この場で知ったぞ。



「そらそーだろーよ!三天王の一角を負っている生徒がたかが模擬試験の手違いくらいで入院なんて揶揄できないくらいの汚点だよ!このバカが!!妹を見習え!!あいつなんてイタズラで理事長補佐のデータ入れたら見事に二分で再起不能、というよりも即産業廃棄物にしてたぞ。そのせいで給料を三ヶ月減給されちまったぞ!!どうしてくれるんだこのヤロウ!!」



知るかよ、あいつの戦闘能力舐めてかかるからそうなるんだろ。



「とまあこんなバカはほうって置いて予選は10時に開始だからそれまでに有志は予選会場の準備室、見学者は閲覧席に待機しておくこと。じゃあ私はまだ準備が残っているからじゃ!」



そういって空間転移して消えて行った。



「そういうことだから移動するぞ、有志君。」



了解、といって一白達と準備室に向かうのだった。



追伸の追伸、くらいの些細な出来事なのだが馴れ馴れしく俺の肩を叩いてきた才に裏拳をプレゼントフ

ォーユーしたので遅刻してしまい、ペナルティーを喰らった。



うん、本当にどうでも良いようなことだったかな。








『1.今回の大会予選は3ステージから合格者をもれなく全員本戦に参加することにする。

 2.本戦は一対一による個人戦とする。

 3.本戦には肩書き関係なしに平等なくじによって選出する。』




これが今回の大会で有志に配布されたルール表である。



・・・・・・なんていうか、ツッコミどころ満載というか、ツッコミどころしかないというか。



とりあえず棄権したくなってきた。



「なぁ夕、今回の予選は楽だな。」



そうあっけらかんと言うのはさっきまで生徒指導部のゴリラさんからありがたい説教を受けていた才と一白、愛名、加奈等などいつものメンバーだった。



「お前はどうしてそう楽観視しか出来ないのかね。」



呆れ半分、情けなさ半分の半分、馴れ半分の半分、の顔をした一白がため息をついた。



それに内心激しく同意しながら説明よろしく、とアイコンタクトを送信すると受信完了、と返ってきた

ので俺は瞼を閉じてこれから始まるであろう戦闘の、充電開始をし始める。



流石は俺との付き合いが二番目の二番目に長いだけあるな、なんて考えてみたりする。



「まず一つ目、3ステージから合格者全員って言うことは合格者なし、っていう結果もあるわけ。つまりそれだけ合格することが難しいってこと。



二つ目に3番目の肩書き関係なく平等に、ってのが不自然すぎるだろ。生徒に与えられている肩書きなんて加奈ちゃんや七草の『四神』、夕の『三天王』、胡蝶先輩らの『伍最』くらいだろ?残りも数えるに値しない『微高』、の大体20弱。



要するに伏線、伏兵というより飛び切りの隠し玉があるってことだろ。」



「おぉ〜春日は学園随一の策士一白様様〜」



今の一言で積もっていた疲れが出てしまったらしく再びため息をついて拳を才の横っ腹に沈み込ませて何事もなかったように僕の隣に座った。



そして俺達は言葉を発することなく、時間を過ごした。



「腹が〜〜腹が〜〜〜ガハッ!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・時間を過ごした。





「A」



「A」



「B」



「S」



今俺達は予選会場を決まるくじを引いていた。



上から順に愛名、一白、才、俺、の順番で。



「なぁ一白?」



「・・・どうした?」



さも聞きたくなさそうに返事が返ってきた。



「一つ聞いていいか?」



できれば俺も聞きたくない。



「何も答えたくないけどな。」



「『S』ってなんだ?」



「『S』、なんだろ?何かがとは知らないけど。」



常套であれば特別なことに嬉しさを感じるけど今は恐怖しか感じられない。



そして脳裏に浮かぶのは俺を嵌めて喜んでいるであろう堕教師の憎き笑顔だけ。



「絶対にあいつしかいないわな?こんなガキみたいなことするの。」



「ああ、俺の知っている限りではこんなことをするのはあの人しか居ないな。」



一瞬の間をおいてから、



「「はぁ〜〜〜」」と息ピッタリのため息を一つ。



でも、ため息に意味はなくて、結局それすらも、開始の合図だった。



我らが賀陽(かよう)魔法習得学院生徒会長の一声で開戦。






「なぁ」



「・・・・・・・・・・」



「聞こえてるだろ?」



「・・・・・・・・・・・・・ああ」



「お前、寡黙キャラじゃ無かったよな?」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おそらくきっと多分そう?」



不確定要素盛りだくさんだな。



てか最後の最後まで疑問符とか使うなよ・・・



目の前に立っているのは今朝は見えなかった七草。



普段の制服ではなくて生徒会四神の活動時に着ることになっている執行服。



黒のスラックスに、黒のアンダーシャツ、黒のカッターシャツ、黒のネクタイに白のラインが二本、七草の左胸から右下りに降りていって45度を作るように続いていく。



そして縦に一閃、黄色のラインがその二本と交わっている。



ネクタイが無ければ完全にお葬式モードな服。



深緑色の艶やかな髪はポニーテールにされていて、括られていない前髪が2、3筋蒼白な顔に降りている。



そして無表情キャラから元に戻った七草は薄っすらと薄気味悪い笑顔を浮かべている。



「感謝しろよ?お前は俺のおかげで生き残っているんだから。」



いや、意味がさっぱりわからねーよ。



「どういうことかわかりやすく説明してくれるか?」



「はいはい。今回の予選試験の内容なんだけどさ、俺達四神が試験監督になったわけ。」



そんなのお前が喪服着てる時点で大体わかりますけど?



「で、本当ならナンバーの大きい順から加奈ちゃん、俺、副会長の藤袴先輩が試験監督になるはずだっ

たんだけどなにを思ったか生徒会長が参加するっていいだして副会長が辞退することにしたんだよ。安全面を考慮して一人一人の能力だとか経験とかを吟味して選んでいたんだけどお前をどこに入れるかで加奈ちゃんと争ってたんだけど、何を思ったか面白半分で会長も参加。んで公平なじゃんけんにしようってことになってなんとか俺が勝ち取ったわけよ。」



加奈と七草の争う姿は目に浮かぶのだけどあの生徒会長がそんな人には見えなかったんだけどな。



「とりあえずサンキュー。おかげさまで寿命が何日か延びたよ。」



まぁあわよくば本戦で当たる前におわってくれたら良いんだけどさあ。



「まあテスト自体は単純明快だからがんばれよ。我が名は水原 七草、恐悦ながら賀陽(かよう)魔法習得学院高等部生徒会執行部、四神二つ名は後悔処刑。後悔無きように、気をつけていただければよろしいかと。気を抜けば死することになりますので抜かり無きよう願います。」



爽やかなんだけど、言っている事は簡単にいえば本気でするから死ぬなよって言うことで俺は全力で戦うしかないわけで、結局コイツにいいように遊ばれるのだった。



予選Sステージ、合格採用者数未定。



合格内容:試験監督者からの一撃を防いで立っていれば合格。



予選開始時間10時30分。参加者数61人。



優勝景品食堂・購買部での使用可能物品権30万円分。



負傷者未定。負傷予定者一名。



予選開始。






これからの前書き・後書きは謝罪の意味を込めてHHの過去談でもしようかなと思います。

ご期待ください。

本当に読んでくれる方々申し訳ありませんでした。


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