打上花火
夏の切なさを詩的に綴ってみました。
静けさから一変、ドン、ドン……と、夜空に花が咲いた。
それが、隣に居るそのひとの鼓動なのか、それとも自分の鼓動なのか。錯覚する。
手が、触れそうで触れない、距離。
夜空に咲く花火、ねえ、消えないで。
消えないで、どうか。
堪えた涙が、あなたに気付かれませんように。
わたしは来年も、ここに来るのかな。誰か、あなたじゃない誰かと。
あなたは、それを天国から、いつものようにただ黙って微笑むの?
終わらないで、花火。
永遠に。
そっと触れた、指先。
それは、永遠?
拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
少しでも何か、残りますように。