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語り部草子

第六語 心の壁

作者: calm

皆様、こんにちは、こんばんは。

前の語り部から、随分と時間が経ってしまいましたね。

私の名前を、今一度、紹介いたしましょう。

私の名前は語部(かたべ)と申します。


さて、今回の語り部は、いつもと比べて少し、もどかしさを感じるものとなっております。

人と人との間に出来る、見えない心の壁。

それの厚みは様々です。

その見えない数センチのどこかに、悩みが立ちすさむのでしょう。


それでは、どうぞ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「○○さん。バイバーイ」


彼は塾から帰ろうとする友人の女子に手を振りながら、別れを告げた。

友人とは言っても、学校も違ければ、あまり話したりもしない関係だった。

その程度でも、しっかりと挨拶を交わすのが、彼の長所だった。


だけど、彼にも悩みがあった。

それは、ある一人の女子にだけは、「おはよう」も「バイバイ」も言えないこと。


彼女は彼の幼馴染で、彼といる時間は、彼の家族の次に長い。

だから、心の狭間にある壁はとても薄いはずなのに、

今までだって、うんざりするほど話したのに、

何故か言えなかった。


彼から見たら彼女は、

とても身近な存在で、それでいて、本心を見せるのは恥ずかしい相手だった。


彼はもどかしかった。

もどかしさが更にもどかしさを呼んで、抜け出せないほどに。


そんな彼は、彼女のことが大好きだった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



どうでしたでしょうか?

「恋」とは、このもどかしさの事なのか、

それとも、知らない誰かに一目惚れして、恋焦がれ朽ちること言うのか。

でもきっと、よく知る幼馴染となら、「恋」から「愛」を育みやすいでしょうね。

それでは次の語り部まで、

Au revoir(さようなら)

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