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沖縄人が騙る中国脅威論と法案反対派への反証

作者:

今回の法案は法制上ギリギリ「アウト」である。それゆえに通常なら反対だし、問題点があると考えてはいる。

しかし「今回の法案は強行可決だし議論がまだだから議論をし尽くそう、それまでは中国も待ってくれるよ」

という意見には『ほぼ間違いなく巻き込まれる』沖縄人として苦言を呈さざるを得ない。


『国体護持の条件を引き吊り出す本土決戦のため、沖縄を捨て石にする』

『法制上の問題の議論による解決の時間を稼ぐため、沖縄を捨て石にする』


これは何が違うというのか


※1(指摘があったので)騙るは素人なので自嘲を込めてわざとそういう表現にしています。

※2 色々指摘があったので数日かけて推敲中、ここ推敲しろよという方はお伝え願います。

0 まず結論から言うと、私は今回の安保法制に限定的な賛成である。


どっちだよwと言われるかもしれないが、反対派の意見に目に余るものが多すぎるのでこのエッセイを書いた。

というか、反論が出来ない様にしときながら感情論を叫んでる某エッセイが酷すぎるので、俺も感情論のエッセイを書かざるを得なかった。


軍事面から見た中国脅威論も解説しているので今回の法案の理解を深める一助になってくれれば幸いです。


中国脅威論なんかいらないよ、沖縄人のエッセイが読みたいというのなら8まで飛びましょう


1 この法案は「強行可決」か?


答えはyesである、強行採決とは「多数派の与党によって少数派の議員が審議を求めているのに、委員長や野党が採決を行う」事である。

この件に関しては疑う余地がないだろう。多数派の自民党により少数派の野党の意見が無視された形である。

しかし野党が100%満足な可決でなければ全て「強行採決」とも言える。


2 ではこの法案は「民主主義に則っている」のか


答えは限定的なyesである、「議会制」民主主義において間違いなく正当な手段を取っている。

(議会制民主主義は国民全員で議論が出来ない為、一旦代表者を選びその代表者達を用いて行う間接民主制の一つである)

しかし、「議会制」民主主義にありがちな「国民」不在の可決でもある。


これは間違いなく安倍総理のダメージになっているだろう。


3-1 じゃあそんな無理までしてこの法案は何のために可決したの?


率直に言おう、中国を抑えるためである。

国際貢献などは間違いなく建前である。


まず日本の防衛方法から話さなければいけないが、「日本は単独で戦争が出来る国」ではもはやない。


この部分を大幅に勘違いしてる方々が居るが、近代戦における補給という点において未だに「二度と逆らえないように」圧力を受けているのだ。


『日本は補給なしでは戦えない国になっているし、軍備備蓄も半年もない。』


結果として考えられた日本の防衛方法としては「シンガポール~台湾~沖縄~本土」のシーレーン(貿易路)という、絶対防衛権の確保である。


このシーレーンがなければ中東方面からの石油などの補給が途絶え、突破されようものなら太平洋に進出した中国軍にアメリカ経由での補給すらおぼつかなくなるのだ。


3-2 太平洋に中国が進出したら、日本がやっつければいいんでしょ?現代日本海軍は強いっていうし


NOである。

繰り返すが日本の自衛隊は軍備備蓄に圧力を受けている。

例え日本が太平洋の戦いで勝っていても、中国軍を「全て」殲滅し補給路が再構築される前に海上自衛隊の備蓄が切れればそこで終わりである。このことは念頭において欲しい。

つまり『勝ってても負けるのである』


つまり「シンガポール」「フィリピン」「台湾」「沖縄」(面倒なので以後4拠点と称す)が落とされれば、この時点で「日本単独戦争」では詰むのである。


では次は「同盟単位」で考えてみよう。


3-3 在日米軍や東アジアの「環太平洋同盟」があるんじゃないの?


yesである。しかしそれでも4拠点の何かが落ちた時点で詰みかけの状態となる。


極東における対中戦における最大の海軍戦力は「日本」である、この「日本」は在日米軍を含む。

自衛隊ほどではないが在日米軍ですら補給の問題を抱えている為、「中国軍が4拠点を落とし太平洋に進出、在日米軍を含む日本の備蓄が切れるまで凌ぎ切った」場合、極東における中国の覇権が確定する。


3-4 でも米軍本体がこれば勝てるでしょ?


yesである


しかし、イラク戦争ですらアメリカ軍は準備に半年を掛け、多国籍軍を必要とするほど疲弊した。

対中戦のアメリカ本国の準備が整うまで、極東地方だけで戦わなければならないのだ。


それまでにあの広大な中国に勝ったのならいいだろう、しかしそうでなければ中国の制圧化におかれた極東で中国と米軍が直接戦うわけだ。

沖縄白兵戦レベルの地獄がそこかしこで発生する事となる。君はそれを望むのだろうか?


3-5 4拠点が落ちなければいいんじゃない?


yesである。そのための今回の法案となる。

はっきりいって某半島や(それなりに重要であるが)、国際協力もメインではないだろう。

ほぼ間違いなく、4拠点に攻め込まれた場合に極東における最大兵力を最速で送りこむのが最大の理由である。

つまりは集団的自衛権となる。



まとめて戦争が起きた場合の未来の選択は

「中国の極東覇権」

「日本を含む極東各地での最新兵器による白兵戦」

「在留米軍を含む各4拠点単独VS中国軍で中国が短期敗北」


となる。


4 何か思ってるのと違う…国際協力とか普通の国()が目的じゃないの


(これは半ば私見だが)NOである。中国軍は空母を建造し終わった。

現在は空母の乗員の訓練を行っている段階である。


空母は「戦闘機が単独でいけない離れた空域に戦闘機を送り込む」兵器である。

自国防衛にはまったく必要ない。自らの陸地があるからだ、そこから飛べばいい。

また飛行機の航続距離が伸びた今、太平洋での戦いを前提とした兵器でしかない。


5 この法案は戦争の可能性をあげるものではないの?


yesでありNOである。答えは未来の歴史しか知らない


集団的自衛権は「他国の戦争に巻き込まれる恐れ」というデメリットもあるが、「単独なら起こりえた戦争を未然に防ぐ」メリットもある。


何故か前者しか語られないが、とりあえず対中戦で考えてみる。


 1 中国は4拠点も日本も侵略する予定である。

 2 中国は日本だけを侵略する予定である。

 3 中国は4拠点を制圧するが、何故か(詰んだ)日本には侵略しない

 4 中国は元々侵略の意図がなかった。

 5 中国は元々侵略の意図がなかったが、法案を挑発と受け取り戦争した。


ここで戦争の可能性が上がるのは3と5である。

戦争の規模を抑える、戦争を未然に防ぐ効果としては1と2に効果がある。


果たしてどちらに現実味があるだろうか?


6 国民の意見や野党との意見調整を図るべきではなかったの?


まちがいなくyesである。


どんな法案でも間違いなく国民の審議を聞くべきだし出来るだけ野党との意見調整はすべきである。

よって間違いなくyesである。


しかし、法案がない状態で中国の空母艦隊が完成して対中戦が勃発した場合、日本、若しくはその平和が詰む可能性があるのは散々言った通りである。


「これから国民の審議を行って野党との意見を100%調整したり、もしかしたら再選挙で与野党が入れ替わる時間の間に、中国政府が戦争のタイミングを待ってくれる、もしくは戦争が起きない」と言う条件付のyesである


よって私の法案の限定賛成はここに収束する。


7 


政治家は「民衆の意見の代弁者」だろうか?

それとも「国にとって(自分の考える)最適解を行おうとする人」だろうか?


殆どの国民は勘違いをしているが、政治家は後者である。

そうでなければ、民主主義が成立するまでの国家に政治家は存在しないこととなる。


民主主義とはその政治家を民衆の意見で選ぶというシステムなだけであり、決して前者と完全な=ではない。

(もちろん、現代の民主的法治国家としては前者である事が望ましいのは勿論である)


今回の法案は法制上ギリギリ「アウト」、つまり違憲であると考える。それゆえに通常なら反対だし、国家運営の上で長期的な問題点があると考えてはいる。

ここでいう長期的な問題とは、憲法の勝手な解釈が常態化し、戦前の様に暴走する懸念である。


しかし

「今回の法案は強行可決だし議論がまだだから議論をし尽くそう、それまでは中国も待ってくれるよ」

という意見には『ほぼ間違いなく巻き込まれる』沖縄人としては苦言を呈さざるを得ない。




8 以下は沖縄に住む身として、思うままに書き込む


私は軍用地主である。


本土の方が思うイメージとしては「沖縄にいる方、特に軍用地主は本土に怒りを持っている」と思われるかもしれないが、ぶっちゃけまったくないw


むしろ(ブッ叩かれるかもしれないが)

「俺って軍用地で生きられるネオニートやんw転生を待つだけの最高の人生w本土の連中は俺の軍用地代を稼ぐ為に働けw」

「まぁ米軍も嫌いだし、飛行機の音が煩いって言うけど、市役所に報告したら税金で無料で窓をアップグレードしてくれるしw」

という感じである。


そして恐ろしい事にこういうタイプの地主の方が周りには多い。

本当に多い。


怒りの声を上げているのは「一坪地主」が殆どである。

(一坪地主は、ネオニートが過ぎて手放された軍用地を一坪づつ買取り、軍用地主として「怒りの声」を上げるプロ市民の方々である。勿論、本土人が多い)


そしてその「一坪地主」に対しても

「何かあったら最強のクレーマーとして活躍してクレやwでも軍用地の賃貸交渉の席には来るなよ?偽者なんだしw」

という感じである。


コレに関しては他の地主達から直接何度も聞いてる意見である。正直私も含めて○○しかいない。



正直、沖縄「県民」の反対活動は沖縄人は半分近くしか参加していないと思われるのが現状である。

しかも帰化して県民になった本土人、中国人は一定数要るし、沖縄生粋のプロ市民も含めたら、もっと一般人は減るかもしれない。

役所の署名票、反対活動応援POPを見れば(そもそも役所にあるのがおかしいがw)半分は県外からである。

(大津がイジメ問題を起こしている時に、大津の教育委員会の旗を揚げているのは驚愕した)





…さて、少し冷静になって考えて欲しいが唐突に質問がある。

あなたの学校の近くにラブホが建つとしたらどんな事が起きるだろうか?



「学校の近場にラブホが建つらしいぞ?反対運動だ!!」

とはなっても

「建設場前の道路に(近所の目があるし邪魔になるが)座り込みだ!!」

となるだろうか?

まず現地の人はやらない。まず家族がやったら辞めるよう懇願しないか?


友人にデモ行進をしてるのはいる。

しかし、凧を揚げてオスプレイを落とそうとするだろうか?

本気で落ちたらその日から親戚ごと落ちた地区から命を狙われかねんのにw

(友人ですらドン引きしてたのだが、これを沖縄の反対活動だと本気で考えるのだろうか?)


リボン作戦とか言って基地のフェンスにリボンを結ぶだろうか?片付けるのそこに住んでる俺らなんだが?w

(最近、本気で苦情が出されたのでタオルとかにしだしてる、ちょっとかわいい)


宜野湾市民よりジュゴンの命の方が重いという内容のビラを宜野湾で配るだろうか?

(素で頭大丈夫?と聞いてしまったが、反応がなかった)


そもそも荒れている成人の日がピックアップされるが、女性が着物を着るのはともかく男性が黒袴をきるのがオカシイと思わないのだろうか?

琉球衣装や特攻服を着るほうが「らしい」と何故疑問に思わないかが不思議である。

まぁ殆どはスーツか、そのまま居酒屋にいけるように普段着なのだがw





さて結論から言おう、私は戦争に反対だ。

なぜならこの安定したネオニート生活が不安定になりかねないからだ。転生するまで持ってもらわねば困るのだ。


大叔父は戦争で怪我をしたのに補助金が降りず、未だに苦しん…ではおらず、納得せずにいる。

(彼は軍用地+マンション3棟で年収1000万近くある)


私を含む今回の法案を支持する人達の(少なくとも大半)は日本を国際的に「当たり前の国」にするのが目的ではない。


それは手段であり、目的ではない。


ぶっちゃけると、こんな法案が通ってデモ隊が近所で一々騒ぐ位なら通って欲しくないのが心情だ。

それでも限定的に賛成せざるを得ないのは「これが中国を抑える数少ない方法のひとつ」と考えているからだ。


野党の少数の意見が通らないのが問題なら、何故沖縄においてこの法案を評価する少数の意見があることを無視するのか

多角的視点は反対派を見つめる時にしか存在してはならないのか


実際に戦争があった場合、ほぼ間違いなく戦場になるのは沖縄なのだが

「本土から見てこのやり方は法治国家として正しくないから、万が一の時は犠牲になって。それが正しい政治」

とか言われても苦言を呈さざるを得ないのだ。


これは間違っているのだろうか?


日本の平和は「戦争で勝ち取った」ものでも、「戦争をしないこと」によって維持しているものでもないと考える。


経済、外交、軍事、その他のパワーバランスの維持を徹底しているからこそ平和になっているのだろう。

それ以上でも以下でもない。

繰り返すがパワーバランスの維持、それ以上でも以下でもない。……はずだ。


ここに憲法9条が外交のパワーバランスとして入ることの出来る余地はあるかもしれないが、何故かこの9条を外交的に「明確に」活躍した結果は聞かないし、インドの「非暴力非服従」のように外交の攻勢カードとしても利用しようとした話は聞かない。


冷静に考えて、第二次世界大戦が終結した後に半島が完全に共産化し、米国が台湾の在留を諦め手を引いていたら、間違いなくここまで平和になっていない。


本文から繰り返すが


政治家は「民衆の意見の代弁者」だろうか?

それとも「国にとって(自分の考える)最適解を行おうとする人」だろうか?


殆どの国民は勘違いをしているが、政治家は後者である。

そうでなければ、民主主義が成立するまでの国家に政治家は存在しないこととなる。


民主主義とはその政治家を民衆の意見で選ぶというシステムなだけであり、決して前者と完全な=ではない。

(もちろん、現代の民主的法治国家としては前者である事が望ましいのは勿論である)


この点において、安倍は有能か無能かは置いといて政治家である。

この法案は明らかに中国抑えの法案にも関わらず、中国抑えの部分には『一切』触れない。


一部に「賛成派は戦争がしたいから」「普通の国()が目的」と考えてる方が折られるが、「普通の国()」は目的ではなく手段に過ぎない。


「普通の国()」なんぞにして政権寿命を縮めて何の得があるのだろうか?

「賛成派は戦争がしたいに決まってるんだ」、とかもう何から言えばいいかわからない。


私から見たら意図的に中国脅威論から目を背ける、もしくはそれを考えないようにしてる意見に踊らされてるようにしか見えない。

集団的自衛権を活用しなければ、誰が日本が苦境の時に助けてくれるのか?


でも『どうせお前らは核でも落ちない限り他人事だろ?』


沖縄県北谷町より

感想欄がカオスになる事が私の目的でした…が


本文より内容が濃くなってる感じがします。気になる方は一読お願いします。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 在日中国人としでの感想だが、としで日本人の皆さんは中国を恐ろしさ物としで見るのでしょうが…私的に自国の領土に他の国の人が治外法権を持って、それを実行するの方が恐ろし。そして感情的の事はさて…
[良い点] 沖縄の人のメディアで報道されないであろう意見を知れた事 [一言] ネオニートがクッソ羨ましい(ガチ)
[良い点] 今の沖縄県の表立った流れに対して、反対の意見が聞けた所 沖縄の「適当文化」に共感できた所 何とかなるさぁ(笑) [気になる点] 自分の知識と語彙力が残念過ぎて、↓を上手く言葉にできない所…
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