表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます  作者: 桜 こころ
とまどいの学園祭

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

98/152

第96話 メイド喫茶と、最強彼氏

 学園祭が本格的に始まり、私たちの“喫茶店”もにぎわいを見せ始めた。

 お客さんが次々とやってきて、店内は一気に華やぐ。


 私は最初、流斗さんのテーブルを担当していたけれど――

 混み始めると、他の席にも呼ばれ、あちこち走り回る羽目に。


 なぜかやたらと指名が入って、もうずっと走りっぱなしだ。


「もう一杯、お替りくれる?」


 男子生徒がにこやかに笑いながら注文してくる。


「はい、喜んで」


 私は何度目かわからない笑顔を浮かべた。

 さすがに、ちょっと疲れてきたかも……。


 ちらりと視線を向ける。

 流斗さんは相変わらず席に座ったまま、じっと私を見ていた。


 ……視線が刺さる。

 本当は、私が相手をしなきゃいけないのに。

 待たせてばかりで申し訳ないよ~。せっかく来てくれたのに。


「メイドさん、可愛いね。僕たちの相手してくれる?」


 突然、見知らぬ男子生徒たちに声をかけられた。

 三年生かな? 二人組の男は、にやにやと私を見てくる。


 ……なんか、嫌な感じ。


「えーっと、ご注文は?」


 笑顔を崩さないようにしながら問いかける。


「は? 注文したら、俺たちと付き合ってくれるの?」


「いえ……そのようなサービスはありません」


「えー、いいじゃん、ちょっとくらい」


 男の手が私に伸びてきて――


「やめてもらえますか?」


 背後から伸びてきた手が、男の腕を掴んだ。


 振り返ると、すぐ傍に流斗さん。

 ものすごく不機嫌そうな顔で立っていた。

 いつもの穏やかな彼からは想像できない、鋭い視線。


 空気が一瞬で凍りつく。


「げっ、木村さん。あ、もしかしてこの子……」


 男子生徒たちが私と流斗さんを交互に見て、青ざめる。


「この子は、僕の彼女だけど。何か?」


 視線も声も、怒りがはっきりとにじんでいた。


「す、すみません、まさかそうとは……なあ?」

「は、はい! 全然知りませんでした! すみませんでしたっ」


 一人が慌てて逃げ出し、

 もう一人も深々と頭を下げ、あとを追うように教室を飛び出していく。


 私はその背中を呆然と見送った。


 ……な、なに今の。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ