表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます  作者: 桜 こころ
恋は突然に

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/152

第24話 兄と蘭と流斗さん、私の通学路が騒がしい

 その瞬間、兄がぬっと間に割り込んできた。


「別に、流斗の力を借りるまでもない。

 俺がついてるから、心配すんな。な、優?」


 そう言いながら、兄は流斗さんの前に立つようにして、私のほうへ身を寄せた。

 笑ってはいるけれど、どこかぎこちなさがある。


 なぜ兄が流斗さんを突っぱねるのかわからない。

 協力してくれるなら、それにこしたことはないはずなのに。

 ……心強いのに。


「うん、まあ。咲夜がいてくれると安心するけど……流斗さんも手伝ってくれるなら心強いし。

 僕は、お願いしたいです」


 まだ慣れない男の子の口調をまねながら、流斗さんに微笑みかけた。


「もちろん、喜んで。何でも相談して」


 兄を間に挟みつつ、私たちは自然と話を進めていく。


「ちっ……」


 兄が小さく舌打ちする音が聞こえた。


 もう、なんでそんな失礼な態度を取るかな!


 兄を睨んだそのとき――


「あれ、南くん?」


 突然の声に、私はびくっと肩を震わせた。

 この声は……。


 恐る恐る振り向くと、そこには驚いた顔をした蘭が立っていた。


「そうよね? ……南くん。

 おはよう、偶然だね。クラスまで一緒に行っていい?」


 蘭はにこにこと微笑みながら、自然な足取りで私の隣に並んだ。


 ……昨日も思ったけれど、蘭はやっぱり優のこと、気に入っているのかな。

 通学路だっていつもは違うのに、今日はわざわざこっちに来た?

 もしかして、待ち伏せ……。


 いやいや、まさか。蘭に限ってそんなこと。

 あれだけ男子にモテても全然なびかなかった蘭だよ?

 そんなはず、ない……よね。


 そう思おうとするんだけど。


 蘭の瞳を見ていると、どうにも私の予想が当たっている気がしてならない。

 だって、その瞳は、まるで恋する乙女そのものだから。


 気づけば私は、左に兄、右に蘭に挟まれて歩いていた。

 その少し後ろでは、流斗さんが楽しそうにその様子を見守っている。


 みんな、私にとって大切で大好きな人たち。

 だから、側にいてくれるのは嬉しい。……けど。


 なんだか、視線が痛いのは気のせいだろうか。

 すごく注目されている気がする。


 そうはわかっていても、どうすることもできず、

 私は愛想笑いを浮かべながら登校するしかなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ