表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます  作者: 桜 こころ
謎と変身、すべての終わりに

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

140/152

第135話 変身の秘密と、謎の男の正体

 兄と……そして、あの男と一緒に公園へやって来た。


 彼の言葉が気になっていたし、なにより――ずっと探していた相手だ。

 ようやく会えたからには、きちんと向き合って話したかった。


 道ばたでは落ち着いて話せそうにない。

 だから私は、すべての始まりとなったこの場所を選んだ。


 彼は何も言わず、ただ黙ってついてくる。


 かつて出会ったあの場所で足を止め、振り返った。

 そして、正面から男を見つめる。


「どういうことか、説明して」


 睨みつけるように告げると、隣にいた兄も力強くうなずいた。


 男はキャップを深くかぶっていて、表情はほとんど見えない。

 そのせいか、かえって不気味さが際立っていた。


 やがて男が小さくうなずき、口を開いた。


「君には……本当に悪いことをしたと思っている。

 私が、君に薬を飲ませた」


 そう言って帽子を取り、深々と頭を下げる。


 顔を上げた男を見て、私は思わず目を見張った。


 無精ひげを剃って服を整えれば、かなりイケてる部類に入るんじゃないだろうか。

 整った目鼻立ち、スラリとした体形。どこか優しげな雰囲気をまとった――いわゆる“優男”タイプ。


「僕は、ある施設の研究員なんだ。詳しい情報は教えられないけど……薬を開発していたんだ」


 男はそう言いながら、ゆっくりと空を見上げた。

 その瞳が怪しく揺らめき、語り口にも次第に熱がこもっていく。


「来る日も来る日も、研究に没頭していた。

 そしてある日、ついにとんでもない薬を完成させてしまったんだ!」


 男は、まるで何かに取り憑かれたかのように目を光らせながら語る。


「そう! 君が飲んだ薬だよ。

 それを飲むと、性別が逆転するんだ!」


 手を広げ、興奮気味に叫ぶ。


 だがその直後、ふと肩を落としため息をついた。


「でも……それは、あくまで理論上の産物。実際に人に試したことなんてなかった。

 研究員仲間やその家族、いろんな人に頼んだけど、誰も試してくれなくて……」


 そりゃそうだろう。

 そんな怪しげな薬、普通は誰だって飲みたくない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ