表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます  作者: 桜 こころ
謎と変身、すべての終わりに

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

139/152

第134話 愛の証明と影との再会②


 それから私たちは、亡き母の思い出話に花を咲かせた。


 父も兄も、これまでのつらかった日々を、ぽつりぽつりと語ってくれる。

 母がふと涙ぐんだときは、みんなで肩を寄せ合い、そっと抱き合った。


 言葉を重ねるたびに、結び目が少しずつ固くなっていくのがわかる。

 本当の家族に近づいている――そんな実感が静かに胸に灯った。


 家族って、血の繋がりだけじゃない。

 きっと、愛でつながっている。


 私たちは出会うべくして出会った。


 その夜、強くそう思った。


 家族の絆、そして兄への想い。

 すべてがつながって、心は幸せで満ちていた。


 ――ただ、ひとつを除いて。



 そう。変身のこと。


 この不可思議な体質は、いつ終わるんだろう。

 もし、ずっとこのままだったら――。



 そんな不安を抱えていたある日、事態は突然、動き出した。




 学校の帰り道。

 私と兄が並んで歩いていると――


「あの」


 声をかけられ、足を止めた。

 振り返ると、ひとりの男性が立っている。


 キャップを深くかぶり、パーカーにジーンズ。

 無精ひげをたくわえたその人は、四十代くらいに見えた。


 私が訝しげに見つめると、兄がすっと前に出る。


「何か、用ですか?」


 男は静かに口を開いた。


「君、薬……飲んだでしょ? 変身、してるよね」


「っ!」


 息が詰まり、その場に固まる。

 どうして、それを――?


「おまえ、いったい何者だ!」


 兄が険しい顔で詰め寄ろうとする。


「待って!」


 私は慌てて声を上げ、兄を制した。

 それから男の方へ向き直り、真剣な眼差しで見据える。


「あなた……もしかして、あのクレープ屋さん?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ