表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Gal Monk  作者: Futahiro Tada
6/10

恋人未満、友達以上

 翌日――。

 佐伯さんが俺に嫌いな食べ物を聞いた理由が判明する。

 なんと、佐伯さんが俺にお弁当を作ってきたのだ。

 俺は、弁当を持ってきているんだけど、これは驚いた。

「よかったら一緒に食べませんか?」

 と、恥ずかしそうに佐伯さんは言った。

 俺は大抵一人で食事をしていたから、断る理由はない。

 チラと美沙を見つめる。

 すると、視線が交錯した。

 だけど美沙はプイと横を向き、どこかに行ってしまった。

 なぜだろう?

 どうして、俺は美沙を見たんだろう??

「榊原君、聞いてます?」

「あ、ゴメン、いいけど、俺弁当あるんだよね」

「そうですか、じゃあ、明日から私が作るんで、持ってこないでもいいですよ。今日は、食べなくてもいいんで」

「イヤ、もらうよ、せっかくだし、弁当二つくらい余裕で食べられるから」

 俺はそう言い佐伯さんと、食事をする。

 彼女の作ったお弁当は、俺の母さんが作るのとは全然違った。

 俺の母さんは、とにかくがさつだ。

 だから、汁っけのある食べ物を平気で弁当に入れるし、基本的に昨日の残り物だ。

 だけど、佐伯さんの弁当は手が込んでいる。

 卵焼きに、タコさんウインナー、唐揚げなどが入っている。

「これ、佐伯さんが作ったの?」

「はい、お料理も好きなんです」

「そうなんだ。でも朝から唐揚げを?」

「あ、唐揚げは昨日のうちに作りました。だから、もしかすると美味しくないかもです」

「そんなことないよ。ものすごく美味しそうだよ」

 俺がそう言うと佐伯さんは笑顔になった。

 その顔を見ていると、俺もどこかほっこりする。

 恋。

 俺はまだ、それを知らない。

 だけど、その片鱗を感じているような気がする。

 相手のことで頭がいっぱいになる。

 それが恋なのかもしれない。

 けど、俺の脳裏には、美沙のあの顔がちらつくんだ。

 あんな寂しそうな顔をした美沙の顔が、頭から離れないんだよ。

 そんな中、佐伯さんが俺に向かって言った。

「そうだ、榊原君、コレ、昨日見た映画の原作になった小説です。よかったら読んでください」

「ありがとう。読んでみるよ」

「映画、楽しかったですね」

「うん。俺、緊張しちゃって、上手く話せなかったけど、楽しいって言ってもらえてよかったよ」

「そんな、たくさん話せました。映画の後は喫茶店にも連れて行ってくれましたし。私、最高の思い出になったんです」

「そう、そんな風に言ってもらえると、俺も嬉しいかな」

「あ、あの、また一緒にどこか行きませんか?」

「一緒に?」

「はい、イヤですか?」

「イヤじゃないけど……、うん、いいよ」

 俺は、彼女を困らせたくなかった。

 寂しそうな顔をして欲しくなかった。

 俺がここで断るのは簡単だ。

 だけど、そんなセリフを吐けば、佐伯さんは傷つく。

 人が傷つくのは見たくない。

 俺は仏教には詳しくない……。

 けどさ、

 こんな時、親鸞さんなら何て言うんだろう。

 俺は、猛烈に親鸞聖人の言葉が知りたくなった。

 少しずつだけど、仏教に……、イヤ、浄土真宗に惹かれつつあるのだ。

 それはなぜか?

 決まってる。

 美沙の影響だ。

 あの子がいたから、俺は興味がなかった仏教に関心を覚えるようになったんだ。

「榊原君、マリンピア日本海って知ってますよね?」

「え、あ、うん」

「今度一緒に行きませんか? ペンギンとかいるんですよ」

 マリンピア日本海というのは、新潟市の中央区にある水族館である。

 俺も小さいころに何度か行ったよ。

 というよりも、新潟市で暮らす子どもたちは一度は行ったことがあるだろう。

「小さいころいったかな」

「私もです。確かイルカショーとかもあるんですよね」

「うん、握手とかできるんだ。懐かしいなぁ」

「なら、今度行きましょう。二人で行けばきっと楽しいですから」

「う、うん、そうだね」

 俺の昼休みはそんな風にして終わる。


 放課後――。

 俺のところに美沙がやってきた。

「榊原、ちょっと来て」

 いつの間にか、呼び方が苗字に戻っている。

 何か切ない。

「何?」

「いいから来て」

 彼女はやはりいつも通り屋上に向かった。

 屋上には誰もいない。

 ひっそりとした空気が漂っている。

「契約を解除するわ」

 と、屋上に着くなり、美沙はそう言った。

「契約? 何の話だ」

「だから、あんたを助手にするっていう契約よ」

「え。何でだよ。それに今日は親鸞聖人の言葉を書く日だぞ」

「もういいわ。あたし一人でできるから」

「パソコンやスマホ持ってないじゃん」

「そ、そうだけど、鈴奈さんは手書きでもいいって言ってくれたし」

「でも、何で急にそんなこと言うんだよ」

「だって……」 

 と、美沙は口を尖らせた。

 彼女が何を考えているのか、俺にはわからない。

「だって、あんた、佐伯さんと付き合ってるんでしょ。なのにあたしに協力してたら、佐伯さんだっていい気はしないはずだし」

「違うよ、付き合ってないよ」

「でも、一緒にデートしてたじゃん」

「まぁ、それはそうだけど……、たまたま誘われただけで、ホントにそれだけなんだよ」「ふ~ん。じゃあ、あんたは、佐伯さんをどう思っているの?」

 どう思ってる?

 さて、俺はどう思ってるんだろう?

 少なくとも悪い気持ちはしない。

 けどさ、何かが違うんだよ。

 俺は、すぐには答えられなかった。

 その沈黙が、痛手になってしまう。

「好きなんじゃないの?」

「好きって俺が佐伯さんを?」

「そう」

「それは、その、よくわかんないよ。俺自身が驚いているくらいなんだから」

「でも、今日は一緒にお弁当食べてたし」

「だって作ってくれたから」

「とにかく、あんたはあたしといたらダメなのよ。浄土真宗の布教は、これからはあたし一人でするから」

 この人は勝手だ。

 勝手に巻き込んで。

 勝手に捨てられて……。

 俺は何かイライラしてしまった。

 そして言ってしまったんだよね。

「そうかよ。ならもういいよ、勝手にしろ」

 俺がぶっきらぼうにそう言うと、美沙は寂しそうな顔を一瞬浮かべた。

 だけどすぐに持ち直して、キッと俺を睨みつける。

「フン! あんたなんて別にいなくても大丈夫なんだから!」

 そう言い残すと、彼女は屋上から消えていった。

 あぁ。

 なんだろう。

 どうしてか寂しい気持ちがする。


 屋上から戻り教室へ行くと、佐伯さんが待っていた。

 彼女はチョコチョコと俺の前にやってくると、恥ずかしそうに言った。

「あの、榊原君、一緒に帰りませんか?」

「一緒に? でも佐伯さんってバスで通学してるんじゃ」

「はい。でも今日は万代の方まで行きたくて、一緒に行きませんか?」

「別にいいけど……」

 俺は言ってしまう。

 もう、どうにでもなれだ。

 俺と佐伯さんは新潟の繁華街、万代で向かった。

 俺は自転車通学だから、自転車を押し、隣に佐伯さんが歩いた。

「あの、一つ聞いてもいいですか?」

 と、唐突に佐伯さんが尋ねてくる。

 沈黙が痛かったし、この質問は何かありがかたかった。

「何?」

「あの、榊原君と、知立さんってどんな関係なんですか?」

「どんなってただの友達だよ」

「ホントにただのお友達ですか?」

「うん、そうだと思う」

「なんか、よく二人で屋上にいるから、何してるのかなって思って」

「あぁ、ちょっと新聞部と交流があってね。それで会議っていうか、話し合いをしてたんだ」

「榊原君は新聞部なんですか?」

「いや、違うんだ。知ってるかな? 校内新聞で親鸞聖人の言葉っていうコーナーがあるんだけど」

 俺がそう言うと、佐伯さんは意外そうな顔をした。

「はい。知ってます。面白いコーナーだなって」

「そう、実はあれを作っているのは美沙……、じゃなくて知立さんなんだ。でも、彼女はスマホとか持っていないから、俺が彼女が書いた原稿をデータにして新聞部に送っていたんだよね」

「あのコーナーを知立さんが……、そうだったんですか」

「でも佐伯さんも知っていたんだね」

「はい、実は私質問を送りましたから」

 質問……。

 今のところ、反響があった質問は一つだけだ。

 そう。

 あの恋愛相談である。

 あれを書いたのは、佐伯さんだったのか。

 となると、大きな問題もある。

 あの質問は恋愛相談だった。

 つまり、彼女は恋をしているのだ。

 誰に?

 決まってる。

 俺にだ。

 佐伯さんの好意を、俺はヒシヒシと感じている。

 だって、好意を持たない人にお弁当を作ってこないだろう。

 なぜだろう?

 どうして、俺なんだろう??

 俺なんて頭もよくないし、運動だってできない。それに背だって高くないし……。

 佐伯さんはそれきり黙ってしまった。

 だけど、物凄く恥ずかしそうな顔をしている。

 顔が真っ赤になっているのだ。

 俺もその姿を見て緊張してしまう。

 この人は、恋をしている。

 それが痛烈にわかってしまったんだ。

 俺たちは、万代にあるスターバックスに入り、そこでコーヒーを飲んだ。

 話す内容は学校の話とか、将来の話とか。

 佐伯さんは、栄養士になりたいらしく、大学はその勉強がしたいと俺に教えてくれた。

「榊原君は、将来なりたいものってあります?」

 と、佐伯さんが尋ねてくる。

 将来の夢か……。

 さて、なんだろう??

 前も考えた。

 あれは確か、美沙が僧侶を目指していると知った時だ。

 美沙は僧侶を目指している。

 まだ、高校生なのに、しっかり自分の行く末を考えているのだ。

 なら、俺は何だろう?

 俺は何になりたいんだろう??

「俺、夢とかわかんないんだ。何をするべきなのか。っていうかね、何があっているのかさえわからない。だから、ゴメン。よくわかんない」

「いえ、謝らないでください。でも、いつかきっと夢が見つかりますよ」

「うん。だといいけど。でも、佐伯さんはどうして栄養士に?」

「ほら、食べるのって資本じゃないですか? 食事がおろそかになると、健康にもよくないし、だから、栄養について勉強したいなって思ったんです。それに、お料理とかも好きだし」

「そっか、だからあんなにお弁当とか上手だったんだね。すごいなぁ、夢があるって何か羨ましいよ」

「叶うかわかりませんけどね」

「大丈夫だよ。佐伯さんなら、きっと栄養士になれるよ。まぁ、俺の勝手な意見だけど、何となくそんな気がするよ」

「ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。あの、明日もお弁当作ってきますから、いいですよね?」

「うん、でも負担じゃないの? お金とか払った方がいいのなら……」

「そんな、私が勝手にやってるんです。それに、あたしがよく料理を作るんですけど、たくさん作りすぎるから、食べてもらう人がいた方がありがたいんです。だから食べてください」

「うん、ありがとう……、じゃあ頼もうかな」

「はい」

 佐伯さんは笑顔になる。

 その笑顔を見ると、俺の心がズキリと痛む。

 とにかく心が痛い。

 佐伯さんの気持ちは嬉しい。

 俺にはもったいないほど。

 本当なら、心の底から喜ぶべきなんだろう。

 なのに、俺は嬉しくなれない。

 イヤ、正確に言うと、嬉しいんだけど、心に何かが引っ掛かっている感じなのだ。

 同時に、その引っ掛かりが徐々に大きくなっているような気がした。

 その日、俺は佐伯さんと別れて家路に就いた。


 金曜日――。

 校内新聞が発行された。

 今回から、俺は全く介入していない。

 美沙一人でやったのだ。

 そして、今日も親鸞聖人の言葉が掲載されている。


『明日ありと思ふ心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは』


 それが今日のお言葉だった。

 その下に意味が載っている。


『今を盛りと咲き誇っている桜も、夜、嵐が吹けば、一瞬にして散ってしまう。やるべきことは、できる時にやってしまって、明日、桜を見に行こう、明日やろうという気持ちを、戒めている言葉でしょうね』


 と書かれていた。

 やはり、親鸞聖人は心に響く言葉を言っている。

 やるべきことは今やる。

 たぶん、それは正しい。

 人はいつ死ぬかわからない。

 今日健康でも、明日事故で死ぬかもしれないんだ。

 なら、後悔しないように、できることをすべてやっておきたい。

 でも……。

 それが一番難しいよ。

 それができれば、どれだけ救われるか。

 俺は痛いほどわかった。

 

 休み時間――。

 俺は廊下でぼんやりとグラウンドを見つめていた。

 何というか、最近思い悩むのだ。

 その理由は何となくわかっている。

 そう。美沙だ。

 彼女が関係している。

 俺は、彼女に拒絶されてしまった。

 その理由もわかっている。

 佐伯さんだ。

 俺が、佐伯さんと一緒にいるから、美沙は俺から離れていってしまった。

 それって結構寂しいというか、俺をうっくつとさせるんだよね。

 廊下の向こうに、美沙の姿があった。

 だが、一人ではない。

 彼女には少なからず友達がいるようだったけれど、彼女と一緒にいたのは、女の子ではなかった。

 美沙が一緒にいた男性。

 それは、この高校の生徒会長、二階堂一馬さんだった。

 なぜ?

 どうして美沙が生徒会長と??

 それは、何やら親しげに話している。

 俺には見せない笑顔がそこあるような気がする。

 なんでだよ?

 俺を拒絶しておいて、ソッコー別の男に行くなんて。

 やっぱりギャルだ。

 ビッチだ。

 あいつは軽い女なんだ……。

 と、美沙を卑下してみる。

 けど。

 そんなことしても虚しいだけだ。

 俺がじっと美沙を見ていると、彼女はその視線に気づいたようだった。

 だけど無視。

 プイと横を向いてしまったのである。

 本当にイヤになるよ。

 まったくね。


 放課後――。

 いつもなら、美沙と屋上に行き、そこで仏教の話をしていた。

 でも今日は違う。

 美沙は俺を迎えに来ない。

 一人でスタスタと帰ってしまった。

 俺が美沙を見送ると、その後に佐伯さんがやってきた。

「榊原君。一緒に帰りませんか?」

「一緒に? まぁいいけど……」

「よかった。そしたら、今日も万代に行って、お茶とかしましょう。ちょっと行ってみたいカフェがあるんです」

「うん。いいよ、行こうか」

 俺はそう言うしかなかった。

 何というか、救いを求めていたんだ。

 佐伯さんと一緒にいれば、きっと美沙のことを気にせずにいられる。

 そんな淡い期待があったんだよね。

 だけどね、事はそんなに簡単じゃなった。

 忘れるどころか、美沙が俺の心の中をどんどんと侵食していくのだ。

 辛い。

 切ない。

 苦しい。

 なんで人生ってこんなに辛いんだろう。

 ホント辛いことばっかりだよね。

 辛くて辛くて仕方ない。

 学校を出て、俺と佐伯さんは万代へ向かう。

 地方都市新潟。

 その繁華街である万代は今日も混んでいる。

 佐伯さんが行きたがっているカフェは、ファッションビルであるビルボードプレイスの中にあった。

 なかなか洒落たお店であって、高校生の俺たちには少し早いような気がしたよ。

 でも佐伯さんは行きたがっているんだから、ついて行ってあげよう。

 佐伯さんはコーヒーとパンケーキのセットを頼んだ。

 俺はそこまで空腹というわけじゃなったから、シンプルにアイスコーヒーのみを頼む。

 佐伯さんは、パンケーキを小さく切ると、それをフォークに刺して、顔を真っ赤にさせた。

「あ、あの、榊原君、よかった一口食べませんか?」

「え? いいの?? でも悪いよ」

「一緒に食べたいんです。だからよかったら食べてください」

 可愛い。

 正直そう思ってしまった。

 何というか、反応一つひとつが初々しいというか、清純なのだ。

 この子は本当にいい子だ。

 絶対に裏切っちゃダメだ。

 何となくだけど、そんな風に感じたよ。

 俺は少し遠慮したけれど、彼女がどうしてもというので、一口パンケーキをもらった。

 それも自分でフォークを使って食べたわけではない。

 恋人同士がするみたいに、「あーん」して、食べさせたもらったんだ。

「美味しいですか?」

 ウルウルした佐伯さんの瞳が俺を見つめている。 

 正直、緊張によって味はよくわからなった。

「うん、美味いよ……」

 と、俺はそれだけを言う。

 なんだこれ……。

 これじゃあまるで、恋人同士みたいじゃないか。

 パンケーキを食べ終えると、佐伯さんが顔を赤くしてこっちを見ていた。

 あぁ。そんな顔で見られると、俺も恥ずかしくなってくる。

「どうかした?」

「いえ、何か嬉しくて」

「嬉しい……、そう」

「私、ずっと夢だったんです。榊原君と、こんな風にしてカフェとか行くの。だからありがとうございます」

「いや、別にいいけどさ。俺、特に何もできるわけじゃないのに、そう言ってもらえると、何かありがたいっていうか」

「はい、あの、この間の話覚えていますか?」

「この間の話?」

 色々話しているから、一体何なのかわからなかった。

 すると、佐伯さんはもじもじとしながら告げたんだよね。

 まったくさ、初々しい反応だよ。

「マリンピア日本海の話です」

「あぁ、水族館の……、確か今度行くって話だったよね?」

「はい、今週の日曜日とかどうですか?」

 俺は部活もしてないし、基本的に日曜日は暇だ。

 だから、一緒に行ってもいい。

 だけどさ、本当にこのままでいいのかな?

 俺はそれがよくわからない。

「行きましょう。行けば楽しいですから」

 と、佐伯さんは勇気を振り絞ったように告げた。

 ここまで言われると、断れなくなってしまう。

 なら――。

「わかった。一緒に行こう。マリンピア日本海に」

「ホントですかぁ、うわぁ、ありがとうございますぅ。私すごい嬉しいです」

 佐伯さんの笑顔は本当に天使のように見えた。

 人懐っこい、犬のような顔。

 ホントに可愛いよ。

 それこそ、俺にはもったいないくらいだ。

 俺は結局、佐伯さんとマリンピア日本海に行く約束をして、その日は別れたんだよね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ