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俺はこの世界で生きる権限を得た  作者: 心川構成
第3章プロトはじまり
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破壊王の異世界転生


鈴木ミレイは、普通の高校生だった。だが、彼の人生はある日、突如として変わった。彼の彼女、カツヤ君が消えてしまったのだ。彼女の失踪は、彼にとって耐え難い現実だった。彼は、友人の原よしこに相談することにした。


「よしこ、カツヤがいなくなったんだ。どうにかして助けてくれ!」


「ミレイ、もしかしたら異世界転生の話を聞いたことある?あっちに行きたいと思ってるの?」


「異世界転生?ああ、うん、行きたいかも…」


「じゃあ、試してみる価値がある物があるよ。儀式を始めよう!」


そう言って、よしこは千里眼の魔法を使い、異世界へのゲートを開いた。彼女の声が響く。


「行け!5年探してきたんだろ!」


ミレイは躊躇うことなく、そのゲートに飛び込んだ。だが、それが彼の運命を大きく狂わせることになるとは、彼は知る由もなかった。


異世界に飛び込んだ瞬間、彼は目の前に広がる光景に圧倒された。美しい森、奇妙な生き物、そして何よりも、彼の目の前には魔物たちがうごめいていた。彼はその瞬間、心の奥底から湧き上がる衝動を抑えきれなかった。


「うおおおおお!」


彼は本能に従い、魔物たちに飛びかかっていった。暴食の魔物としての本能が、彼を突き動かしていた。彼は次々と魔物を食い尽くし、いつの間にか「破壊王」と呼ばれるようになっていた。


彼の目的は失われ、ただただ暴れ回る日々が続いた。彼は異世界の住人たちに恐れられ、同時に崇められる存在となった。彼の名は「プロト0」として広まり、彼の周りには仲間たちが集まってきた。


「健一あなたは本当に強いわね。私たちと一緒に戦ってくれない?」


彼の前に現れたのは、エルフの少女だった。彼女の名はリリス。彼女は彼に、異世界の危機を訴えた。


「この世界には、もっと恐ろしい魔物がいるの。あなたの力が必要なの!」


ミレイは一瞬、カツヤのことを思い出した。彼女を助けるために異世界に来たはずなのに、今や彼はただの破壊者になってしまっていた。しかし、リリスの言葉に心が動かされた。


「わかった、俺が力を貸す。だが、まずはカツヤを探す手がかりを見つけたい。」


リリスは頷き、彼に仲間たちを紹介した。彼らはそれぞれ異なる種族で、異世界の住人たちだった。彼らと共に、ミレイは新たな冒険に挑むことになった。


彼は仲間たちと共に、魔物を討伐し、情報を集める旅に出た。彼の力は次第に強化され、彼は「破壊王」としての名声を高めていった。しかし、心の奥底では、カツヤを探し続ける自分がいた。


ある日、彼らは古代の遺跡にたどり着いた。そこには、異世界の秘密が隠されていると言われていた。ミレイは仲間たちと共に遺跡の奥深くへと進んでいった。


「ここに何かがあるはずだ…」


彼は遺跡の中心にたどり着き、そこにあった古代の石碑を見つけた。石碑には、異世界の転生に関する秘密が刻まれていた。


「これが…カツヤを救う手がかりになるかもしれない!」


彼は仲間たちにそのことを伝え、石碑の力を借りて、カツヤを救うための方法を探し始めた。彼の心には、再び希望が芽生えていた。


「俺は、必ずカツヤを見つけ出す。そして、元の世界に戻るんだ!」


ミレイは仲間たちと共に、異世界の冒険を続けながら、彼女を探し続ける決意を固めた。破壊王としての名声を持ちながらも、彼の心には愛する人を取り戻すための強い意志が宿っていた。


果たして、彼はカツヤを見つけ出し、元の世界に戻ることができるのか?彼の冒険は、まだ始まったばかりだった。


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