富士霞霧鰻
続きまして、
長野県が「食の火薬庫」と呼ばれているなら、
この県は「食の巨大要塞」でございます。
その名は、もう皆様ご存知、この県でございます。
静岡県
S級グルメ
「富士霞霧鰻」（ふじかすみうなぎ）
概要
駿河湾産の天然うなぎを主役に据え、富士山の霧を利用した熟成技術で仕上げた究極の一皿。
「富士霞霧鰻」は、静岡の自然と食文化が生んだ至高の料理であり、食べる者に新たな食体験をもたらします。価格は**¥800,000**（一人前／完全予約制）。
料理の詳細
1主役食材: 天然うなぎ
◦駿河湾の特定エリアで採れた希少な天然うなぎを使用。通常のうなぎよりも脂の乗りが良く、独特の甘みがある。
◦うなぎを捕獲した後、富士山の湧水で1週間活け締めすることで臭みを取り除く。
2調理技術
◦うなぎを富士山麓で採取した天然の霧の中で48時間熟成。霧の中の微細な水分と冷気が、うなぎの身を柔らかくし、旨味を凝縮させる。
◦炭火焼きには静岡産の特製備長炭を使用し、外はカリッと中はふっくらと焼き上げる。
◦タレには静岡県産の「極み醤油」と富士山の湧水を合わせた特製の秘伝ダレを使用。
3付け合わせと演出
◦付け合わせには、富士山の雪解け水で育てたわさびと駿河湾産のしらすを使用。
◦料理が提供される際、テーブルに霧を発生させる演出があり、富士山麓の雰囲気を再現。
ストーリー性
「富士霞霧鰻」は、静岡県が誇る富士山と駿河湾の自然を象徴する一皿です。霧の中で熟成させるという独自の技法は、富士山の神秘性を表現すると同時に、うなぎの旨味を最大限に引き出すための試み。食べる者は、静岡の大自然を五感で味わう体験ができます。
価格
¥800,000（一人前／完全予約制、静岡県内の特定店舗で提供）。
レビュー
•「霧の中で熟成されたうなぎは、言葉にできないほどの繊細さと旨味を持っていた。」
•「富士山の清らかさと駿河湾の豊かさが一皿に凝縮されている。」
•「一生に一度の食体験だった。このうなぎを食べた後、他のうなぎが食べられなくなった。」
飯沼一口メモ
富士霞霧といえば、かの今川家精鋭の騎馬隊、
駿河静騎士団の最高峰のみが与えられる称号であり、
その魂を継承した鰻にのみ、富士霞霧鰻を名乗ることはできる。
そのためには、気の遠くなるような厳しい訓練と専門教育を受けなければならない。
鰻の飼育係も、今川家御用達の家から代々世襲制によって決められている。
飼育係となった者の背中には『鰻登り』の刺青を入れられ、初めて一人前と呼ばれるようになる。
その代わり、世間的には反社と呼ばれるリスクを背負うことになる。
Z級グルメ
「駿河湾底泥カス天」（するがわんそこどろかすてん）
概要
駿河湾の深海をテーマにした料理で、「海底の泥と廃棄物」をモチーフにした奇抜な天ぷら料理。見た目や匂いから強烈な不快感を抱かせつつ、食べた後に静岡の海の力強さを再認識させる（らしい）一品。価格は**¥1,200**（一皿／注文時に自己責任同意書が必要）。
料理の詳細
1主役食材: 廃棄物風天ぷらミックス
◦駿河湾産の小魚や海藻、さらには「食用に見えるだけの人工廃材」を混ぜ合わせた素材。
◦黒い衣を使用して揚げることで、「漁網に絡まった廃棄物」のような見た目を再現。
2調理工程
◦天ぷら衣には、墨汁に似せた食用竹炭を混ぜ込み、真っ黒に仕上げる。
◦駿河湾で採取された海底泥をイメージしたタレを開発（実際には黒酢と海苔のペースト）。
◦揚げた後に金属片風の食用チップスを散らし、「食べられるゴミ」の演出を強調。
3味の特徴
◦口に入れると竹炭の風味と黒酢の酸味が広がり、後味にわずかな磯の香りが残る。
◦衣のカリカリ感と中身の不定形さが、不安定な食感を生み出す。
ストーリー性
「駿河湾底泥カス天」は、駿河湾の深海をイメージして作られた一皿。静岡県の海洋環境問題に対するメッセージを込めた料理であり、「廃棄物が食卓にのぼる未来」を描いていると言われる。地元アーティストがプロデュースした料理で、食べることで「美味しさの意味」を問い直す体験を提供します。
価格
¥1,200（一皿／静岡県内の特定店舗で提供、要事前同意書）。
レビュー
•「好奇心と料理は混ぜるな危険」
•「食べる前から自分を疑い、食べた後に店を疑い、最後に人生を疑った。」
•「竹炭と黒酢の組み合わせが不気味すぎる。これは未来の食卓の警告だ。」
飯沼一口メモ
例えば、険しい渓谷の滝の中にある燕の巣を食べてみたい。
などという飽くなき食への好奇心が、世界三大料理、中華を生み出した。
こちらは、悪い方に好奇心が働いた例である。
江戸時代の侍、駿河愛愛助が、愛する駿河湾の泥を桶に並々持ってくるよう家臣に言いつけ、
口に頬張ろうとしたために、それを止めようとした三人の実子が駿河愛に斬られた「駿河愛、十八階崩れ騒動」という事件がこの料理の根底にある。
この時駿河愛が頬張ったのは、泥ではなく、あんこであった。
機転を利かせて桶の泥を、あんことすり替えた家臣によって殿の絶命は逃れたものの、
「これは美味なり！！」 と、駿河愛が町民に勧めたのがこの料理、否、悪夢の始まりである。
一般市販されている「駿河湾底泥カス天」は、それこそ、あんこを天ぷらで揚げたB級グルメだが、
中にはオリジナル版を出す頭のおかしい店も存在している。
