契約より始まる異世界物語
いつの間にか異世界に転移して、冷気漂う町に足を踏み込んでいた少年、想流一我(そうりゅういちが)。何処にでもいる一介の学生でしかなかった為に手元には鞄しかなかった。そして特に世界からも都合よくいい物も与えられていない、逆境である事に気づくが挫けずに進み、ふっとした事が切っ掛けで長い物を抱える少女と出会う、しかし『契約者』という言葉が要因となって不思議な別れを経験する。そんな中どさくさに紛れて男に鞄を盗まれてしまう。貴重な資金源なるかしれない事もあって追跡して、大きな扉を潜り町の地下空間に辿り着いた彼であるが……それが運命を大きく変える契約を結ぶ切っ掛けになるとは彼に気づく術などなかった。