余分ではない気持ち
余分なことは言わない
キミを迷わすことだけは言わないでおこうと
ココロに決めた
その瞬間、「必ず」という言葉の意味は
僕のココロの中から
見事に崩れ去ってゆく
昨日のキミのコトバ
いまも耳から離れない
当然のこと
いくつかのサヨナラをキミは心配していたんだね
僕の腕をほどくなり
やさしさを裏切りと呼んだ
ふたつのリング
たしかにキミの目の前に置いてある
輝きを取り戻すとか
思い出がたくさん詰まっているとか
あきらめきれない気持ちとか
ため息を代弁してくれるとか
そのふたつの存在は僕に
いろんな場面を想像させてくれる
「もう、いい加減に忘れなよ・・」
僕の言葉は
やさしさなんかじゃない
キミを励ますつもりもない
「だったら・・」とキミに聞かれたら
僕はなんて答えるんだろう
たぶん、それ以上のものは何も出てこないんだろう
だけど、
ふたつのリングを
キミの見ないところで
一瞬でも
消し去ることはできるような気がしてる