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Ep3.晩餐


 その夜は祭りのようだった。

 晩餐には野鹿の肉とわずかながらのパンや野草が並べられ、楽器を演奏出来る者達が笛やドラムを派手に演奏して、賑やかした。


 私や彼らは主に動物を殺し、その肉を食べて暮らす狩猟民族と言われる人らしい。

 昔は全ての人が同じような暮らしをしていたそうだが今は全員で17人しか居ない。


 理由はわからない、私がこの大地で目覚めたとき既に17人だったのだ。

 数はともあれ私達は17人で仲良く暮らしている。


 17人全員が食卓に集まった。賑やかに演奏していた奏者達も静まり返り、ある一人の老人の方に視線を向ける。


 その老人はこの17人の中で最も長い時を生きた人だ。

 名前は「ロー」という名前なのだそうだ。


 「この一年、積もった雪は溶けず。それゆえ野鹿どころかネズミ一匹も大地に現れなかった中、この野鹿がこの大地に戻って来てくれたことは奇跡である。故にこの奇跡の野鹿は大切にいただかなければならないのだ。だからこそ………」


 ローの演説は長々と続いていく、老人の演説というのは長い物なのだ。

 その演説は長年の経験から来るものが多い。

 私はそれを聞き、その演説がどういうことなのか解釈し、理解する事が大切なのだと思っている。



 長い演説が終わり、食事を食べ始める。

 野鹿は塩や香辛料がかけられて美味しそうになっている。

 夢中で食べた。


 食べ終わったあとは楽器の演奏が再開され、慌ただしく即興の演奏が流れてゆく、音楽につられ、踊りだす者も居る。

 彼らは演奏することに飽きないのだろうか?


 やがて、終わる気配が無いほど長く演奏も眠気には勝てなかったらしく一人一人、奏者達が抜けて行きお開きとなった。

 寝る時間が来たようだ。


 私達は全員テントで暮らしている。

 周りに食料が無くなった時はテントをたたみ、食料の豊富な所へと移動する。


 寝る前に馬を借りていた人に礼を言うのを忘れていたので礼を言いに行くことにした。

 馬の持ち主は「リード」という人だ、髪がボサボサに生えていて先程の奏者の一人、主に笛を担当している。


 テクテクとリードのテントまで歩いて行く。

 今日は星が綺麗だ。


 やがてテントの前に着いた。

 リードはテントの横に椅子を置き、空を眺めていた。


 「馬、ありがとう」


 「おう、またいつでも借りてくれ。あと俺も例を言わせてくれ、今日の野鹿おいしかった、ありがとな」


 「ああ、どういたしまして」


 その後リードとしばらく星を眺めながら少し雑談をした。

 そして話す内に眠くなってきた。



 一日が終わってゆく。


書くのって大変orz

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