ワクチン
夢の中で私は大音量で私淑しているバンドの演奏を聴いている。気が付くと、隣の部屋からも音楽が聞こえる。三人の家族が、トランプゲームのようなものをしながら、プレイヤをかけているのだった。私は音量を少し下げ、彼らの様子をうかがっている。しかし、しばらくしてからおかしいと気づいた。今日はどうしてみんな出かけないのか。そう訊いたら、今日は祝日だという。壁のカレンダを見ると確かにその通りで、何やら戦国武将の名前の付いた日だった。新しい祝日なんだと。
私はエムエルビー中継が始まるのでテレヴィをつけたが、チャンネルが合わない。なんだかリモコンがうまく作動しない。隣から一人やってきて、昨日いろいろ調整してたんだ、などという。それは調整ではなくて壊したってんだろう。いつもは番組表を呼び出してから操作していたのだが、それが出来なさそうなので、直接チャンネルを押そうとする。一番だったっけ。二番だよと言われる。そうか、関西圏は二番だった。いや違う。衛星放送は全国共通の番号のはずだ。アーーっという烏の鳴き声で目が覚めた。時計を見ると、まだ五時前である。烏の鳴くのがどんどん早くなっている。
布団の中で、死にたい気分を味わっている。本当に死にたい気分なのではなく、死にたい気分と名付けた、そんなような気分なのだった。水を飲んでから二度寝すると、次に目が覚めたのは六時過ぎだった。少し寒い。もう初夏だというのに。
アメリカの野球中継を見ていると、目に見えてマスク率が減っている。今まで着けていた審判やコーチなども着けていない。ワクチン接種が進んでいるのだろうと思っていたら、ボールパークでやってるらしい。
ところでワクチンって何語だろうね。医学用語だからドイツ語かな。英語だとヴァクスィンだしね。
新しいアルバイト先を探してるんだが、大阪の求人ばかりだ。でも、大阪はあまりにも蔓延しているので怖くて行けない。月一くらいで行っていた大型書店にも、もうどれだけ行っていないだろうか。まだ名古屋や東京の方がマシな気がする。やはり書店には行きたいんだよね。新刊コーナーとか、実際に並んでいるのを見たい。買うだけならネットでいいんだけど。それほど欲しくないやつは、図書館にお願いするし。
肩凝り酷い。きっとライヴに行ってないからだな。と、配信見ながら思う。