新生活
何もかもみなめんどくさい。なんて沖田艦長気取って。何が面倒なんだろう。五年前は、洗濯機を回すのが面倒だった。それは、今は喜んでやっている。雨の日でも。だいたい晴れてても部屋干しだ。このごろ曇っててもよく乾くなあと思ってたら、気温が高いせいだったか。
本を読んでいるだけでいいなら、他はほとんど何もしたくない。あとはたまにライヴに行けたら。酒はどうなんだろう。今はほぼ毎日吞んでいるけれど。ほぼ、というと一週間や十日に一日くらいは吞んでいないみたいだけれど、吞まない日は年に数回だけだったりする。何年もの間呑まない日がなかったこともある。外で呑むと呑み過ぎる。切りがなくなってしまうからだ。家で呑めば、眠くなったら終りだ。我慢して、ヴィデオを観たり本を読んだりするときもあるが、酔っぱらっていると、翌日内容を覚えてなくてもう一度と言うことになる。
主に後回しになっているのは、掃除と帳簿付けだ。きょうはようやく、三月末までの家計簿をつけた。あしたは、三月の分の帳簿をつけることにしたが本当にするかどうか。
アルバイトを辞めたので、歩く距離が短くなってしまった。毎日スーパーまで往復するだけだ。あとはたまに丘の上の図書館に行くくらい。図書館では、主に刑事ドラマのノベライズのシリーズとミステリの新刊を借りている。これを言うとここがどこだかばれてしまうけれど、有名な推理作家の出身地なのでミステリ関係のリクエストには断られたことはない。
運動は体に悪いのでやらないようにしている。運動が体に悪いことは、プロスポーツ選手が故障だらけなことからはっきりしている。でもかれらは、素晴らしいパフォーマンスを見せるために自身を犠牲にしている。私が好きでもない体に良いでもない美技でもないスポーツをする理由はない。小学生のころから球技が苦手だった。それは理由がはっきりしていて、指導者がいなかったからだ。学校の先生も、しなさいというだけでどうするかは教えない。水泳にしてもそうだ。単にビート版をもってバタ足をしなさいというだけで、どのようにすればよいかは教えてくれなかった。だから水泳も嫌いだった。それでも水泳は一時好きな時があった。それは走るのが好きだったことの延長だった。中学生の頃は毎朝6時ごろ起きて、町内を一周した。あの頃はまだジョギングと言う言葉はなかった。三十分くらい、割と速いスピードで走ると、所謂ランナーズハイと言うやつになって気持ちがよかった。水泳もその延長で好きになったのかも知れない。
高校生までは、球技は体力のある奴だけが偉そうにするので、詰まらないことこの上なかった。大学の体育の授業でバレーボールをやったときは、同じティームにボートのオリンピック選手がいて、彼らはバレーボールだって上手なんだけれど、決して偉そうにしない。だって、自分の競技のときに目立てばいいのだから、他のメンバーに満遍なくアタックを打たせてくれて、外れたって文句を言わない。そういうのが本当のスポーツ選手なのだと思った。
紙ごみの日。タウン誌やポスティングチラシが溜まっている。新聞自体は取っていなくても溜まっていく。出す場所が少し遠いので面倒だ。図書館に行く道すがら、出されているのを見ると、参考書の類だった。受験が終ったのね。メルカリに出すといいのに。それも需要がなかったのかな。メルカリでは何冊か売ったことがある。安いものは売れる。高額にしているのは売れない。売る気ないだろという値段設定。例えば五十一万円とか。昔はオークションサイトで売ってたけど、低評価をつけられて辞めた。何か付属品が入っていないとかコメントされたのだ。入れてたのに。このごろ都会の書店に行くのを自粛しているので、オンラインで購入する。そうすると段ボールが溜まっていく。こういうのもメルカリで売れるだろうか。夏休みの工作とか。写真を撮るのが面倒でやっていない。オンラインで購入するときは、なるべくコンヴィニ受け取りにしている。自分の都合で取りに行けるから。朝早くとか。その分到着が数日遅れるんだけど。あと、レジ袋も三円で購入する。本を買うと大きいのに入れてくれる。三円なら普通に買うより安い。百円ショップで三十枚入りが百十円だから。店によっては四円とか五円とかのところもある。それだと割高だが、ばら売りと言うメリットもあるしね。
こんなのが私の新生活。つまらないね。






