ガールズトーナメント
アルバイトも辞めたし、もう殆ど県外はおろか市外へも出かけなくなった。買い物も殆ど大手のスーパーでしかしなくなった。レシートを集めて、時折家計簿をつけるのだけれど、同じ名前ばかり打っている。たまに駅前のコンヴィニに行くくらい。氷はスーパーではなくコンヴィニで買った方が解けにくい。それは時間の問題なのか、あるいはもともと解けにくい加工が施されているのか。
冷凍庫で氷を作ればいいではないか。前はやっていたのだけれども、保冷材に香料の匂いがついてしまって、氷にまでその匂いがついてるのでやめた。庫内を大掃除すればいいだけのことだろうが、やっていない。
だから私は夢の中で小旅行をする。新型特急が、最寄り駅には止まらないので、隣の県の駅まで急行で行った。急行と言ってもほとんど各駅停車だ。夏休みに入っているのに、まだ高校生も載っている。座席はみんな普通に座っている。私は怖いので、連結部分のところに立つことにした。運転席と車掌席が二組み向かい合わせになっていて、蛇腹のところのドアが開けっ放しになっている。運転席はそのドアで閉ざされていて入れない。車掌席はロープが張られて立ち入り禁止と書かれているが、台の上に鞄を置くことくらいはできる。鍵穴だか何だかがあり、これはドアを開閉するやつだななどと思いながら眺めている。数駅進んだところで、斜向かいの車掌席に、小学生が載ってきた。リュックを床に置き、車掌席の台の上に、ノートを斜めにおいて算数の問題を解き始めた。私の降りる駅に、塾がいくつもあるから、そのどれかに行くのだろう。
駅前の高級スーパーで、沖縄の缶酎ハイと総菜やハムを買う。新型特急の座席にある枕の位置が合わない。ゆったり横たわればちょうどいいのだが、食事をするときは低い。千円も余計に取るのだけれど、これなら普通の特急でいいかもしれない。もともと、通勤や出張用に大都市間を結んでいるものの途中に載っているのだった。観光特急の方が載りたいように思うが、それだとあんまり時間が合わないんだよな。夢の中なのにそんなことを考えているのが不思議だ。
小学生の女子野球の全国大会があった。クラブティームの大会ではなく、都道府県の選抜選手のようだ。松山でやっているのは、正岡子規の出身地だからだ。野球という言葉を作ったのがそうだと言われている。俳句の中に、野ボールという言葉が出てくるからだ。見ると、なかなかしっかりとしたプレイをしている。この中から将来の大リーガが出てきたらいいのにな。十年後私は生きているだろうか。
オリンピックは男子が野球で女子がソフトボールというのが歪だとしか思えない。大リーガが出てないので全く興味が持てない。つぎのワールドベイスボールクラセクはいつあるんだろうか。キューバが大リーガが出れば一番強いだろうが、今はどうなっているのかな。意地でもアマチュアでやるのだろうな。
夢の続き。次の駅で降りて、駅ビルの書店に行った。野球漫画の新刊を手に取り、その横に別の新刊が出ていたのでそれも取った。参考書売り場に行って、英作文の参考書も買った。文庫の新刊コーナを冷かしたが、欲しいものはなかった。この店では紙袋に入れてくれた。天麩羅屋はまだ開いていなかった。イタリアンの店はやっていたが、入らないで、惣菜屋で唐揚げと公魚と餃子を買った。牛皿は買わなかった。コンヴィニで地方の缶酎ハイを買った。それとは別に地の焼酎の瓶を買った。これは帰ってから飲む用だ。
今度は最寄りの駅にも止まる特急に載り、その中でいま買った惣菜と缶酎ハイを呑んだ。あとはよく覚えていない。そう言えば、駅ビルから一歩も外に出なかったな。




