表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/24

ヴォランティア

 夢の中で私は小学生になっている。クラスメイトたちと一緒に並んで、レインコートのようなスモッグのような透明なものをかぶる。首のところが詰まっていて、下から顔を通す。これ眼鏡大丈夫なのかな。と聞いたら、大丈夫じゃないというので、外してから通して、後からかけ直した。実際に私が眼鏡を掛けだしたのは、中学生のときからなので、小学生の私が掛けているはずはないのだが、夢の中だから。それで、これ何をしたらいいの。説明のとき聴いていなかったから具体的に何をすればいいのかわからない。泥汚れを取ればいいのか、そこに落ちているごみを取ればいいのか。手前の方は人がいっぱいいるので、ちょっと先の方に行くと、鐘撞堂の近くの水溜りに、煙草の吸殻や電池の壊れたのが落ちていて、それを拾う。近くにビニール袋があったので、そこに捨てる。後から考えたら、電池を一緒に捨てたのはまずい。別の水溜りのところの茣蓙の下に大きめの犬が寝ている。ちょっと前から住み着いているのだった。隣の中学校の先生が、捨ててこいと怒鳴っている。その子供が、私のクラスにいて、そう言われているのだけれど、いやだと言っている。一人だけヴォランティアに来いと言われて一人そっちに行ってたのだけれど、あれは土地勘がないとダメなんだって。それじゃ私が一番詳しいくらいじゃないか。二年生のときから毎年来てるんだろう。それ以外に家族旅行できたこともある。その名称を当麻寺と言っている。実際には当麻寺には数回しか行ったことがない。ふーん。そういうの好きなんだ。そうだね。中学校や高校のときにも行ったし。小学生なんだからそれらは未来の話になるし、これまた現実の話をすれば、数回というのは殆ど小学生のときで、あとは大人になってから一回だけ行っている。そのときは大津の皇子のお墓にも行ったっけ。

 担任の先生が慌ててやってくる。さっきのこと、みんなに話す代わりに何とかさんにここを任せるって主任先生が言ってるんだけどどういうこと。情報公開らしいですね。そんなのは困る。それに任せるって、どうなると思う。私は辞めますからいいですよ。若い体育教師が言う。これで学校改革が十年遅れることになるなあと考えている。その教師は私ではないが、考えていることは小説のようにわかるのだった。

 その辺りで何かの鳴き声で目が覚めた。アーと一声。何の声だろう。近くで飼っている犬かな。いや、烏だ。烏がなぜそう鳴くかを聞いたら、縄張りの主張だろうと誰かが教えてくれた。でもそうなんだろうか。ベランダから見ていると、烏たちは連携しているようにしか見えない。烏がゴミ漁りをするときは、挨拶をすると、やらなくなる。あれはこちらを烏の仲間だとしてくれるからなのではないか。毎朝鳴き合って、確かめ合っている。そうするとやはり縄張りか。

 今日は休みなので、朝から新型特急に載る計画を立てていた。時刻を調べて、ネット予約をしようと思ったが、積立金が足りなかった。朝から駅で買うとしたら、そのときまだ席はあるだろうか。今回もやはり計画だけで、実際にはいかないのかも知れない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ