表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/144

51話 マジパネェ天使様




俺は1人、女子寮の2階に来ている。

209号室に住む、俺の弟子オーネこと、オネーちゃんに服を届ける為だ。


イチゴも会いたがっていたが、ミミーやメイド達と遊ぶという事で、連れてこなかった。


まぁ、今日を逃したらもう会えない、、という訳でもないし、同じ寮に住んでいれば、そのうち顔を合わせる事もあるだろう。



「え〜っと、209、、209、、あっ!あそこだな。」


俺は、他の部屋とは明らかに様子が違う部屋を見つけ、そこが209号室だと確信した。


何故かって?


そりゃ〜、部屋のドアが粉々になってたり、廊下に血飛沫(ちしぶき)が飛び散ったりしてれば、何が起きたのかくらい容易に想像が出来る。


恐らく、力加減を知らないオネーちゃんが、ドアをぶっ壊したり、ルームメイトを破裂させちゃったりしたのだろう、、。



「お〜い。お邪魔するよ〜?」


魔力感知で様子を見ると、寝室にオネーちゃんの魔力を見つけたので、部屋の入口から呼びかけてみた。


しかし返事がなかったので、勝手にお邪魔する事にする。


まぁ、オネーちゃん以外の反応は無かったので、どうやら2〜3人破裂させてしまって、ふて寝しているようだな。


寝室の入口からベッドの方を見ると、オネーちゃんは頭から布団を被っていた。



「お〜い、オネーちゃ〜ん?」


「、、、。」


「起きてるんでしょ〜?」


「、、リュウさん。私、どうなっちゃうんでしょう。」


「う〜ん。何があったのか分からないけど、オネーちゃんはどうなりたいのかな?」


「、、もとの体に戻りたいです。それと、ワール先生を復活させたリュウさんなら、私が、その、、やってしまった2人も復活させられますよね?」


「そうだね。オネーちゃんが今回やってしまった事は、全部俺の責任だから、ちゃんと元通りにするよ。ごめんね。」


ガバッ

「リュウさーんっ!!怖かったです〜っ!!」


オネーちゃんは布団から勢いよく出てきて、力強く俺を抱きしめ、うわーんっと大声で泣き叫ぶ。


俺はそんなオネーちゃんの背中を、トントントンと優しく叩き、、


「オ、オネー、、ちゃん。ギブっ、マジ!死ぬっ、、。」


「あっ!!ごめんなさいっ!!」


無敵超人に力強く抱きしめられると、今の俺でも肋骨(ろっこつ)数本・両腕骨折するんだな、、。

しかも、攻撃じゃないから絶対防御壁も発動しないという、、。


後10秒続いてたら、本気でヤバかったね、、。



俺は自分にリセット魔法をかけた。



「さて、オネーちゃん。元の体に戻ったら、その後はどうしたい?俺の弟子を辞めて、元の学生生活を送りたい?それとも、明日からも弟子を続けたい?」


「えっと、、今の力のまま、元の体に戻りたいというのは無理ですか?」


「ん〜、、俺の弟子を続けるんなら、それも可能だよ。でも、元の生活に戻るなら、俺の弟子になった記憶は消そうと思うから、力がそのままだとまた殺しちゃう事になるから、力も元に戻さないとね。」


「あの、、私はリュウさんの弟子を、辞めるつもりなんてありません。リュウさんと二刀流の練習をしてて、凄く楽しかった。リュウさんの動きを見て、凄い人なんだなって思った。いつか追いつきたいなって。」


「た、多分、今の能力なら、俺より強いかも。」


「いえ!!リュウさんが本気になったら、今の私でも一瞬で破裂しちゃいますよっ!!」


「ま、まぁ、そういう事にしておこうか。でも、力を残して元の体に戻りたいのはどうして?」


「、、リュウさん。それ、本当に分からないで聞いてますか?」


「ごめんなさい。元に戻します、、。」


「あっ、ちょっと待ってください。」


「ん?」


「ちなみになんですけど、、。」


「うん。」


「えっと、、もしかして、リュウさんみたいに、可愛くしてもらったり、、出来ますか?」


「まぁ、出来ますよ?」


「じゃあ、それでお願いします。」


「ん〜。まぁ今回は俺に責任があるし、オネーちゃんに辛い思いもさせちゃったからね。、、よし!分かったよっ♪」


「ありがとうございますっ♡オッパイはCカップで!!」


「り、了解〜、、。」


長引かせると、追加注文が増えていきそうだと思い、早々にイメージを開始した。



俺みたいにって事は、イチゴの時と同じ感じで進めれば良いだろう。

俺の姿を基準にする方が、イメージもしやすいしなっ!!


まずは髪から、、

オネーちゃんは赤髪だから、髪の根元が赤で毛先に向けて白金にグラデーションする感じで、腰までのロングヘア!


顔に移るぞ!

パッチリ二重で、オネーちゃんの大きくてくりっとした瞳に、長いまつ毛がクルッとカールしてるっ♪


高すぎず綺麗なお鼻で、小さめの口にプルルンッとした唇が、破壊力抜群の可愛さっ♡


スッとした輪郭が全体のバランスをまとめ、可愛さを格段にアップさせている!!


ツルッツルで透き通る雪のような白い肌に、超絶美乳Cカップの桜色ボタンがまた美しい♡


細いウエストにプルンっとした小さいお尻で、痩せ型だが完璧なボディーライン!!


断言しよう!!マジ天使様っ♡


身長は元の120cmだが、身体能力・保有魔力量は今の力を引き継ぐとする。


俺は意識を集中させ、魔力を練り上げる!



さぁ、お待ちかねのあの時間でございます。


そう、、It's詠唱(ショー)ターイムッ♪



「え〜、、今回はどうしようかな。あっ、あれが良いか!、、美と愛の女神・ヴィーナス様、オネーちゃんを超マジ可愛く!勝利の女神・ヴィクトリア様、オネーちゃんに力を!、、魔法名は〜、え〜っと、、サイカワ・ゲキツヨ・オネーチャンッ!!!」


魔法名に合わせてオネーちゃんに魔力を解き放った。


するとオネーちゃんの体は光に包まれ、、(以下略、、



オネーちゃんは俺のイメージ通り、マジパネェ可愛い女の子になった。


まぁ、若干、、ツッコミたい部分はあるのだが、その部分以外はマジパネェ可愛さっ♡



「ど、どうですか?」


「うんっ♡最高に可愛いよっ♡」


「やったぁ♡、、リュウさん。なんか、背中に付いてる感覚があるんですが?」


「そ、、そうだね。美しい純白の羽根の翼が付いてるね。」


「えっと、、ん〜〜っ!!」


ファサ、、


「おっ!!少し動いたっ!!」


「なっ、なかなか難しいですね!!う〜〜っ!!!」


ファサッファサッ


「はぁはぁっ、、え〜〜〜いっ!!!!」


ファサッファサッファサッ!

フワッ、、

ファサッファサッファサッ、、


「おおーーっ!!オネーちゃんっ!!飛んでるよ〜っ♡マジで天使様みたいだよっ!!!」


「ま、まだ気を抜くと落ちちゃいますがっ!!慣れれば大丈夫そうですっ!!!、、天使様みたいってどういう意味ですか?」


「え?い、いや。だってさ?その翼に、天使の輪っかがあるから、、ね?」


「ええっ!!?」

ドスンッ!


オネーちゃんは頭上を手で探り、天使の輪っかに触れた瞬間に、翼を動かすのを忘れてベッドの上に落っこちた。



「、、リ、リュウさん。鏡を。」


「か、かしこまりました。」


俺は洗面所の鏡を持ってきて、天使なオネーちゃんに渡した。



「わぁっ♡リュウさんに似て本当に可愛すぎます〜っ♡」


「で、でしょっ!?」


「はいっ♡、、2ヶ所ばかりおかしな部分がございますが。」


「い、、いやいや!その可愛さで、翼と天使の輪があったら、世界中の人々から敬われるよっ!!しかも、俺と同じくらい強いときたら、もう無敵!!」チラッ


「そ、、そうですかね?」


も、もうひと声かな?



「そうだよっ!!いや〜っ、俺が男だったら、求婚してたんだけどなぁっ♡」チラッ


「え、えへへっ♡分かりましたっ♡リュウさんがそこまで言うなら、私も覚悟を決めて、リュウさんの新妻(にいづま)天使になりますっ♡」


「そっかぁ!分かってくれて良かっ、、ん〜っ!?」


ムチューーッペロペロペロペロッ♡



「うふふっ♡リュウさんっ、幸せにしてくださいねっ♡」


「あ、、え、う、、うん。」


突然の出来事に思考停止してしまった俺だが、今の状況を整理すると、どうやらオネーちゃんと結婚して、オネーちゃんの翼に包まれている。


ふむ。羽毛布団より心地良いっ♡マジ天使様っ♡

、、じゃなくて!!



「オネーちゃん?ナポリタン王国では、満16才になるまで結婚出来ないんだよ?」


「あっ!!そういえば、そんな法律もありましたね。う〜〜ん、、。じゃあ、16才になるまでは、彼女でいますねっ♡」


と、天使の笑顔を向けられる。


この笑顔に逆らえる者など、存在するのだろうか、、。

俺は無理だった。



「わ、分かったよ。じゃあ、言わせてもらうね?」


「は、はい、、。」ドキドキッ


「俺、リュウ・ナポリタンと、結婚を前提に付き合ってほしい。」


「はっ、はいっ♡」


「ふふっ、良かったっ♡でも、どうしようかなぁ。」


「何がですか?」


「いや〜、天使なオネーちゃんを目の届かないところで1人にするのは、めちゃくちゃ強いのは知ってるけど、やっぱり心配だからね。」


「なら、私がまた1年生から始めればいいんじゃないですか?」


「ふむ。そんな、やり直し制度なんてあるの?」


「多分ないですけど、リュウさんのお爺さんが学校長なんだから、大丈夫じゃないですかね?」


「それもそっか!じゃあ、部屋を直したら、一緒に会いに行ってみよう!!」


「はいっ♡」



まずはオネーちゃんの荷物を俺のアイテムBOXに回収。


それから、オネーちゃんのルームメイトを含めた、209号室全体にリセット魔法をかける。


さらに記憶消去魔法を作って、生き返った2人からオネーちゃんに殺された記憶を消した。



「あ、あの。リュウ様がどうして私達の部屋に?」はぁはぁっ♡


「いや、気にしないで?それとオーネなんだけど、今日から俺の部屋で暮らすから、よろしくね。」


「は、、はぁ。」


「じゃ、行こっか!」


「はいっ♡」

ファサッファサッ、、


オネーちゃんは俺をお姫様抱っこして、窓から飛び立った。



「て、天使様、、。」」




ドスーンッ!!!!


「い、痛たた、、。ごめんなさい。カッコつけたくて調子にのりました。」


「ま、まぁ少し予想してたから大丈夫だよ。」


まだ翼が生えてから30分くらいしか経ってないオネーちゃん。

寮から10m先に落下しました。


飛んだ、、というより、跳んだ、、でしたね。



「じゃ、とりあえず俺の母さんに話を聞いて、お爺ちゃんがどこにいるか調べないとねっ!」


「はいっ♡」



俺はオネーちゃんを連れて、本日2回目の自宅転移をした。



まぁ、自宅前に転移したんだけどね。


だって!!オネーちゃん、、全裸なんだものっ!!


ムキムキ時に履いてたパンツも、天使オネーちゃんになった時点で脱げちゃってましたからね。ゴム伸び伸びで、、。


もっと早く着せる事もできたのだが、、まぁ、これだけ美しい裸体なら、オネーちゃんも俺に見せたかったと思っていたに違いない。


俺はオネーちゃんの意思を尊重したにすぎないのだ!!


と、自分が見ていたかっただけなのに、それっぽい理由で正当化しようと必死な俺なのであった、、。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ