31話 新築の我が家
現在、庭園にてお茶を飲みながら、母に話を聞いているところだ。
洗いざらい話してもらうとしますよ!?
「そうそう。ギン達が帰ってきてたけど、ターシェはどうなったの!?」
「それはもういいのよ。まさかターシェの本当の目的が、父さんだったなんて、、。」
「えっ!?どういう事っ!?」
「ターシェは昔から、父さんを好きだったみたいなの。母さんと結婚する前からね?それで、自分が女王になれば、母さんと離婚させて、父さんを自分のものに出来るって思ってたみたいなのよ。」
「なるほど。」
「一昨日ギン達が、父さんから手紙を預かって帰ってきたの。内容は、、『ローラ、すまない。ターシェの気持ちに気付いてしまった今、俺も自分の気持ちに素直になる事にした。ターシェと2人、国を出て静かに暮らすとするよ。リュウ達と元気でありますよう、、。』、、って。」
「ニコのママの父さん版、、。」
「そ、、そうだね。母さん、元気出してっ!?皆一緒なんだから、寂しくないでしょっ♪」
「ふふっ♪リュウは母さんが寂しくないように、皆をうちに呼んでくれたのよねっ♡」
「そ、、そだよー?」(棒読み
まぁ、4日前の俺がした事だから、今の俺には正しい答えは分からない。
だが!今の俺が同じ状況になったとしたら、きっと俺も、同じ事をしたと思うから、まぁ結果オーライって事にしておこう。
「でも、父さんと離婚したなら、王城に帰ってもよかったんじゃ?」
「そうね〜、、。その選択肢も確かにあったけど、今さら窮屈な生活に戻るのなんて、耐えられないわっ?」
「だよね〜!母さんはのびのび元気に笑ってるのが、1番可愛いからねっ♪」
「まぁっ♡リュウったら、本気で母さんを口説きにきてるわねっ♡あぁ、でもダメよっ!?実の母なんだから、リュウの赤ちゃんは産めないわっ!!あっでも、ちゃんと避妊すれば愛し合えるわねっ♡赤ちゃんは、ニコちゃんとチェリーちゃんとパルちゃんに任せて、母さんはその分の愛もリュウに注ぎ込むわーっ♡」
「え、、えと?母さん?」
「こうしちゃいられないわっ!!母さん、ちょっとお父さんに話してくるわねっ!!」
「えっえっ!?ちょっ、待っ、、
俺の静止も虚しく、母は王城へと転移していった。
「ふふっ♡母さん、リュウが大好きっ♡赤ちゃんはニコが沢山産むから、2番目の赤ちゃんは母さんに育ててもらおっ♡」
「ま、、まぁ、10年くらい先の話だから、その時になったら、また話そっか。」
「うんっ♡」
「とりあえず、パルちゃんに現状の確認をしてみよっか!多分ニコちゃんの次に、状況判断力があると思うからね。」
「うんっ♪ニコもパルは良き戦友だと思ってるっ♪」
「戦友、、か。一緒に戦った事あったっけ?」
「うんっ♪一緒に言葉覚えたり、字と挨拶と、ルールを勉強したっ♪」
なるほど。確かに勉強は、戦いのようなものだからね。受験戦争とか言うし、、。
2人でうちの城に入る。
が、どこがどこだか全く分からない。
仕方なく魔力感知を使って、パルちゃんの魔力を探した。
家の中で魔力感知を使う羽目になるとは、、。
パルちゃんは、2階東側通路から北東へと続く渡り廊下の先の、塔の最上階にいるようだ。
一緒にいるのは、魔力からしてミミーだね。
俺達は、延々と続く廊下を進みながら、こう思う。
無駄にデカすぎっ!!、、と。
こんなんじゃ、一人暮らししてるようなものだよ!隣人の部屋まで何分かかるんだって話だよ!!
空き部屋ばっかだし、ご飯の時に顔合わせるくらいじゃないのかなっ!?
「ニコちゃん。どうかな?」
「うんっ♡良いと思うっ♡」
「ありがとねっ♡」
俺はイメージする。
建物の解体工事を始める!!
俺が指定した対象の建物に使われた建築資材を、加工前の状態にし、建築資材を搬入した更地へと戻す。
建築資材以外の私物や調理器具などは、一旦俺のアイテムBOXに送っておく事にしよう!
建物内の生物は、敷地外の安全な場所に転移する。いや、これだと虫とかまでついてくるか。なら、体長25cm以上の哺乳類に限るとしておこう。
続けて、建設工事を始める!!
頭の中に描いた図面通りに、正確に建設していく。指定した部材・指定した免震強度・指定した間取り・指定した天井高・指定した階段勾配などなど、全て指定通りに建設する。
指定のない部分は、現在の最先端技術を採用する事とする。
不足分の部材は、俺の魔力をもって補うとする。
よし!まずは解体工事だ!!
俺は手に魔力を集中させ、城の壁に向けて一気に放つ!!!
フッ!!!
一瞬にして城は消え、広い敷地内に木材・石材・鉄筋・鉄骨・砕石などなど、様々な建築資材が種類別に分けられ置かれている。
パルちゃんやミミー、チェリーにバニーは、何が起きたのか理解出来ずに、部屋での姿勢のまま地面にいる。
俺とニコちゃんも敷地外の安全な場所に転移していた。
よし!!続けて、建設工事を始める!!!
まずは1階部分の間取りと、部屋の広さを決めるとしよう。
初めに、家の顔とも言える玄関からだ。
玄関ドアは少し大きめで、1.5m×2.5m。材質は軽くて丈夫なのが良いよね。という訳で、聖剣・月下美人と同じ材質で、曇り加工とミラー加工で縦ボーダー柄としよう。
玄関のカギはオートロックで、魔力感知により家族自動認証式としよう。
玄関を開くと12帖の土間があり、床材は天然大理石のタイルを敷き詰める。
左側に100足入る下駄箱を設置!
土間から一段上がると24帖の吹き抜けエントランスで、採光の天窓は月下美人と同じ材質を使用。汚れないし、アダマンタイト鉱石の雨が降っても傷一つつかないからね!
いや、もうアレだ。使用する金属部材は、全て月下美人と同じ材質としよう。
ガラスも月下美人と同じ材質を使おう!
さて、建設工事に戻るぞ!!
吹き抜けエントランスの正面には、皆が集まり笑い合える癒しのリビング。広々とした36帖で、床は柔らかい肌触りの白木を使ったフローリングで、皆の顔が見られるように楕円形のテーブルと10人掛けのソファーを向かい合わせで。
6枚の掃き出し窓を真ん中から左右に開くと、リビングと同じ広さのカフェテラス。
掃き出し窓を背に右側、24帖のダイニングはリビングとの境を無くし繋がっていて、ダイニングかリビングか、好きな方で食事を楽しめる。
そして、カウンターキッチン。
18帖のキッチン周りの設備としては、4口リルファイアコンロ、96L大型冷蔵庫、200L冷凍庫に、鍋・包丁・まな板などの調理器具、食器に至るまで全て月下美人と同じ材質。
さて、リビングからエントランスに戻り、リビングを背に右側に進むと、右手に脱衣所の入口が。
中は36帖で、着替え置き場の棚と、風呂上がり用に冷蔵庫を設置しておこう。もちろん、マッサージチェアも4台ね!
脱衣所から大浴場へと入る。広さとしては64帖で、メインのお風呂が32帖。後は、ジェットバス・炭酸風呂・滝湯・サウナと前回の改造後風呂の設備を採用するとしよう。
大浴場の奥、曇りガラスの引き戸を開けると、玉砂利をセメントで固めて作った通路があり、足ツボを適度に刺激してくれる。
その先には84帖の広大な露天風呂が!
ヒノキでできた56帖の湯舟に、塩サウナルームも設置するとしよう。
幻視結界を展開し、外からは外壁にしか見えないが、内側は毎日違う世界の絶景を映すようにしよう。
お風呂から出て脱衣所の正面には、24畳の和室を3部屋並べる。
部屋の設備は、ウォークイン押入れと漆塗り桐タンス、直径180cm厚さ25cmの木製テーブルに、黒柿製の座椅子、最高級羊毛座布団に、神鳥ロック鳥の羽毛布団・枕をご用意。
さてさて、エントランスに戻るとしよう。
リビングを正面に見て、右側に水洗トイレを2箇所設置。大所帯になってきたからね!
さらにその右側には2階に上がる螺旋階段を設置。
2階に上がると中央廊下があり、その左右に5部屋ずつ、計10部屋ご用意。
こちらは24帖の洋室で、ウォークインクローゼット、キングサイズのベッド、ロック鳥羽毛布団・枕に低反発マットレス、最高級絨毯を標準装備!!
中央廊下を突き当たりまで進むと、屋上に出られる。
星空を観ながら食事をしたり、ワインを片手に愛を語り合うのもいいだろう。
さあ!いよいよ大詰め!!
天井高は高めに3m。通路幅2.5m。
赤い瓦屋根。
外壁は1階部分は黒の、2階部分は白のレンガを使用。
各部屋・通路・トイレ・お風呂場に防音絶対防御壁を展開し、屋上開口部は月下美人の材質で囲うとしよう。これなら雨でも屋上を楽しめるからねっ!!
庭はカフェテラス側に300㎡確保し、1.2mの塀で境を作る。
さぁっ!!完工だよーっ!!!!
俺は意識を極限まで集中させ、両手に魔力を練りまくる。そして、更地になったうち城跡地に向けて、一気に放つ!!!
すると解体工事の時と同様、一瞬にして新築2階建て月下美人造13LSDK庭付き住宅が完成した。
「リュウ、、デカすぎ。」
「い、いや?無駄な部屋もないし、絶対気に入ると思うよっ!?、、パルちゃんたちも一緒に見てみよっ!」
ニコちゃんの感想は置いておいて、まずは仕上がり具合を確認する事にした。
感想はその後、改めてもらうとしよう。
「まずは玄関ね。カギは魔力感知で勝手に開くからね!」
俺は玄関ドアを開き、皆を中へと進める。
「わぁっ♪凄く広くて綺麗ですっ♪」
「とりあえずリビングに行こうかっ♪」
「わわぁっ♪リュウさんっ、今夜は新築祝いでお刺身食べ放題なのんっ♡」
「まぁ、考えとくね!?」
「リュウ様っ!凄く肌触りが良い床ですねっ!!私との初夜は是非リビングでっ♡」
「それは無い。」
「ちっ、、。じゃあカフェテラスでいいですよ。」
「いや、それも無い。」
「今のは釣られてくれると思いましたがっ、2連続即答はなかなか痺れますねっ♡」
「そ、、そか。」
と、リビング・ダイニング・キッチンを見た後、和室を見てみる。
「ふぁ〜っ♪リュウっ!この部屋の絨毯っ、草で出来てるみたいよっ!?落ち着く香りがするわ〜っ♪」
「これは東の島国、ザルソバ国で使われている、タタミっていう絨毯なんだ。この上に布団を敷いて寝るんだよっ♪」
「ニコもこの匂い好きっ♡」
「パルも好きですっ♡」
「ふふっ♪俺も好きなんだ〜っ♡っと、、とりあえずお風呂場は前のを少し改良しただけだから、今晩入る時にでもチェックしてみてね!」
和室の次は2階の洋室へ。
「わぁっ♪この部屋も素敵ねっ♪」
「そうですね!このベッドも広くて気持ちいいですっ♡リュウ様っ、ここならっ!?」
「考えとく。」
「ちっ、、えっ!?いっ、今っ、、考えとくって、、ブハッ!!!」バタッボタボタボタ、、
バニーは鼻血を噴き出しながら失神した。
しかしその顔は、幸せに満ちていたそうな、、。
俺は失神バニーと血だらけになったベッドにリセット魔法をかけて、最後の屋上へと行ってみた。
「おおーっ♪これはなかなか良い眺めだねっ♪ここでバーベキューをやったりするのも良いかもしれないねっ♪」
とりあえず一通り、簡単ではあるが確認は終わった。
ここまで見て、まだデカすぎって感想しか無かなかったら、建て直しも視野にいれるしかないな、、。
俺は、期待半分・不安半分といった心境で、皆からの感想を待つのであった、、。




