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090話 ◇◆聖なる炎の石◆◇



 ——俺は収納袋から、宝石の様な綺麗な玉を取り出した。


「これは”聖なる炎の石(ファイヤーストーン)”だね。 ファイヤーストーンって名前だけど青色なのが特徴で希少な石だよ」


「何か使い道とかあったりするの?」


「これを使って武器を作ろうかなと思ってるんだけど……」


 俺はそう言いかけたが——。


「使い方は、後で決めるよ」


 そう言い俺は”聖なる炎の石(ファイヤーストーン)”を収納袋の中に入れた。


 ーーー


「あ、すみませんちょっと止まりますね」


 少年のセータは洞窟に生えている草をブチブチと引きちぎり自分の袋に入れている。


「この草が”除毒草”?」


 俺は草を見ながらセータに質問をする。


「そうですね。 これって——ここにしか生えていないので、高く売る事が可能ですよ」


「これが高く売られるの? 本当に?」


「はい、一緒に持って帰ります?」


「そうしようかな」


 俺はセータと一緒に”除毒草”を集めて収納袋に入れた。


「ちょっと待ってください、その草は違います。 毒が入ってる草です!」


「そうなの? セータ、有難う」


 と言いつつ——万が一何かに使えるかもしれないと思い俺は”毒草”も一緒に収納袋に入れた。

 その後、俺達はモンスターを狩りながら戻った。

 倒したモンスターの素材やアイテムを俺はヒョイヒョイと拾い収納袋に収納していた。


「そういえば——さっきのモンスターハウスのところでも拾っていましたけど、クロさんモンスターの素材を集めているのですね」


 アイテムを拾う様子を見ながらミーチェは言った。


「あぁ、元々運び屋だからね。 最近はテイムばかりで——倒していなかったから意外に見えるかもしれないね」


「もうすぐ洞窟の出口付近だね。 洞窟から抜けたら薬を作るの?」


「そうですね。 素材も揃ったので頑張って作ります。 クロさん……本当に有難う御座います!」


「いや、いいんだ。 俺も明日様子を見に来るよ」


 そう言い俺達は少年セータを家まで送り届けた。


「クロさん、薬は完成しますかね」


「分からない。 明日、見届けてあげよう」


 ——次の日——


「やっと出来た!」


「おじいちゃん待っててね」


 少年セータは徹夜で薬を完成させた。


「ゴホッゴホッ」


「おじいちゃん。 はい、これ飲んで……」


「セータ。 薬は完成したかい?」


 俺達はセータとおじいさんの様子を見に来た。


「薬は完成しましたが、治るかは分からないです。 今、薬を飲ませました……もし失敗したら……」


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