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080話 ◇◆サマエルとミカエル◆◇


——

「サマエルごめんね。 色々苦労をかけたね。 堕天使達について報告してもらってもいいかい?」


「すみません、ちょっと待ってください。 この輪っかと黒い翼いい加減ーー鬱陶しいので戻しますね」


--スゥ

 サマエルの輪っかと翼がどんどん白くなっていく。

「ふぅー。 やっぱりこの姿が落ち着きますね。 すみません、天使長ミカエル様。 お待たせしましたーー」


「いやいや、むしろ堕天使達に潜り込ませてすまないな。 堕天使達は何を狙っていたのか分かったかい?」

 神々しい綺麗な自分の翼を撫でながらーー優しい声で質問をする天使長ミカエル。


「はい、天使長。 私なりに調べましたが、私達ーー天使達と全面戦争が最終的な目的な様です。 私達が動き出す様に地上人達を襲おうとしていました」


「なるほどね……それを急いで知らせに来てくれたんだね。 でも彼らもう地上にいないんだ。 なぜだかわかるかい?」


「いえ、私以外の堕天使が3名いました。 魔戦士の軍勢も数万はいたかと」


「地上側にも陣形整えている人達がいたんだろう?」

「はぁ…いましたね。 数は圧倒的に少ないですが」


「別の天使からついさっき知らせが入ってね。 堕天使達ーー撤退したみたいだよ」


「天使長。 それは本当ですか?」

 天使サマエルは信じれない様子で質問をする。


「うん、間違いないよ」

「そ、そんな……」


「今度、ちょっとその地上人に会ってくるよ。 どういう人か見てみたいと思う」

 天使長ミカエルはそう言うと自分の落ちた羽を拾うのであった。


ーー


ーーー酒場 alcoolーーー

「はぁ、それにしても俺が活躍しすぎたな。 アリサもなかなかだったけどなぁ」

 フレイムがダンッとジョッキを置き、鼻を伸ばしながら話している。

「はぁ……。相手するのもめんどくさいですね。 クロさん、お疲れ様でした」

「あぁ、でも今回一番凄いのは弱点を見つけたナルだよ」

「ナルさんは今治療中ですか?」


「あぁ、怪我というより疲労の方だったからね。 数日ゆっくり休んでもらおうと思って」


「クロ、心配無用ですよ。 休息など必要ないです」

 側近のナルはいつの間にか俺の隣にいた。


「あれ、いつの間に来たの」

「細かいことは気にしなくていいのですよ」

 ナルはふっと笑いお酒の入ったグラスを持ち上げる。

スッとナルの持っていたグラスを誰かが奪い取った。


「ナル、お疲れ様」

 魔王リーシャが奪い取ったグラスをくるくる回しながら言う。


「あ、魔王様……」

「やっと動ける様になったのね。 けどまだ本調子じゃないのに飲ませないわ。 これはまだお預けよ」


 リーシャはそう言うとグイッとグラスを一気に飲み干した。







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