008話 ◇◆不穏な話◆◇
「うわああ!」
アリサとフラワーは——目をキラキラと輝かせていた。
「みてみて! この赤いドレス! 素敵じゃない!?」
「ホントですね。 アリサさんに似合うと思います!」
「なーに言ってんのよ。 あんたも似合うわよーーほらっ」
アリサは持っていた赤いドレスをフラワーに手渡すと更衣室へと、フラワーの手を引っ張った。
「二人とも絶対似合う」
と俺は密かに思うのであった。
「ドレスもいいけど、寒いところに行くんだからコートも買えよ二人ともー」
「はーい」
と元気よく二人が返事をする。
「さてと………この前テイムしたスノウ・ウルフを呼ぶか」
スノウ・ウルフはサイズが大きく街だと目立つ為、普段は収納袋に入ってもらっている——。
収納袋に俺は小声で話しかけた。
「おい、スノウ・ウルフ。 ちょっといいか?」
「ウウウウウウウウ ウオン!(はい ご主人様!)」
「スノウ・ウルフは雪が好きって聞いたが、最近アルビオンに行ったか?」
「ウオン(行きましたよ)」
「今のアルビオンってどんな街になっているんだ? もう長く訪れていなくてね」
「ウオンウオン(私が言った時にはモンスターの巣が近くにありましたよ)」
「俺がいた時には聞かなかったな……。 結構多いか??」
「ウウウウオンウオン(多いですけど見た感じですと、人工的に作られた巣だと思いますよ)」
「なんだと??」
人工的にモンスターの巣を作って何が狙いなのかわからない。
『人工的に作った巣は後々モンスターの国へと繋がるトンネルになります』
ナレーションの声だ。
いきなり語りかけるから毎回びっくりする。
「なるほど。 すごく助かる情報だ。 だけど次から一言、言ってから脳内に話しかけてね。 ビックリしちゃうから——」
『……』
「アリサ、フラワーご飯にしよう。 お腹空いただろ」
「そうですね」
「クロさんがお腹すいてるんでしょ? 私も空いたけどね」
「へいらっしゃい」
「ビール1つと、オレンジジュース2つ」
「私もビールくらい飲めます!」
アリサが顔を真っ赤にして言う。
「まぁまぁ、アリサさん一緒の飲み物を飲みませんか?」
「むぅ。 仕方ないわね」
「ここのスパゲティ美味しいです!」
「ほんと? フラワーちゃん一口頂戴」
「はいどーぞ」
「なんだか2人のイチャイチャを見せつけられてる気分だな……」
と俺は心の中で密かに思った。
「そういえば、店長ここ最近でアルビオンについて何か言ってた人はいなかったか?」
「さすがにお客さんの情報をペラペラ喋るわけにも……」
店長の胸元のポケットにお金を入れ
「これはお礼だよ。 それにこの事は一切他言しない」
「なんだかゴロツキ供がひそひそと、アルビオンにトンネルを作って住人を生贄にするって話してたよ。 まぁジョークだろうけどね」と——ため息まじりに店長が話す。
「ありがとう」
俺は急いでご飯を食べると、2人を連れて——急いで店を出たのであった。
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