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074話 ◇◆魔戦士の軍団◆◇


 フラワーが唱えた瞬間、魔戦士達の体に花のつるが巻き付き始めた。


「え? あれは何ですか? フィオーレさん」


「いいから、もうちょっと見てて」


 妖精のフィオーレはフラワーにそう言い魔戦士達の様子を見ていた。

 すると、巻き付いたつるがどんどんと伸び魔戦士達の体を覆い始める。


「ゴガアアアアア」


 魔戦士達は悲鳴だか、(うめ)き声だか分からない声をあげた。

 魔戦士達の体を覆っていたつるがどんどんと小さくなりやがてつるごと消失したのだった。


「今のはフィオーレさんがしたのですか?」


「違うよ。 君が唱えたんだ。 僕は君の魔力の流れを、誘導しただけで君の力だよ」


「そうなのですね。 誘導してくれてるので2人の力って事でいいですね」


「確かにね。 それはそうと、覚えておいて欲しいんだけど。 さっきのは、太陽が昇っている間しか使えない。 つまり夜は使えないんだ」


「夜は使えないのですね。 わかりました」


「それと1回使うと、君が一度、寝て起きるまでーー使えないんだ」


「連発は出来ないという事ですか……」


「それじゃ僕はーー眠たくなったから戻るね」


 フィオーレはフラワーの鼻をちょんとつついてーー短剣に戻っていたーー。


 ーー


「はぁ、意気込んでみたものの、数が多すぎますね」


「俺がいて良かっただろ? もっと苦戦してたと思うぞ? アリサ」


「はぁ、無駄口叩かないで戦ってください。 正直、同じ龍として恥ずかしいです」


「おい、アリサ後ろ!」


 アリサは後ろにいた魔戦士の振りかぶった剣をすれすれで躱す。

 躱した後即座に、雷魔法を唱えるアリサ。


 --プスプスッ

 アリサの背後を狙っていた魔戦士は黒こげになる。


「背後で攻撃するなんて、どこぞの勇者を思い出させますね……」


 そう言いアリサは左手に持っていた槍〈グングニル 〉を右手に持ち変える。


「このままじゃ拉致があきませんね……。 この槍の練習の成果、見せてあげましょう」


 アリサは〈グングニル 〉を強く握り、魔力を込める。

 〈グングニル〉は黄色く発光し、バチバチと音を立てた。

 その瞬間、アリサは〈グングニル〉を投げる——。


「穿て——”雷槍”」


 アリサの手から離れた〈グングニル〉は魔戦士の軍勢の方へ電光石火の如く突き進む。

 一瞬の出来事だったが、その槍の先端が魔戦士の軍勢の先頭とぶつかったーー。


 刹那、”バチバチバチ”とーーとても大きな音を放ち電撃爆発が起きた。

 電撃爆発に巻き込まれた、魔戦士の軍団が吹き飛ぶ。


 しかし、アリサ達の方へと向かっている魔戦士の軍団の数はまだまだ多いーー。




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