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067話 ◇◆大都市ヨルムンガンド◆◇


「集合場所ってここで合ってますか?」


「あぁ、ありがとうアリサ」


 ーー大都市ヨルムンガンドーー


「こんな大きな場所で、するんですね」


「俺達だけじゃなく、いろんな場所から強い人達が来るからじゃないかな」


「ちなみに、今回勇者は来ないらしいぞ」


「え? ユウトさんが?」


「イリーニャちゃんの体のリハビリをお手伝いするみたいだ」


「なるほど」


 死んでいた幼馴染が生き返ったんだ。

 今は2人の時間を大事にしたいよな。

 俺は少しほっこりしていたのが顔に出てたらしい。


「クロさんがいるから安心ってのもあるんじゃないですか? クロさんが規格外だから」


 アリサはほっこりしていた俺の顔に気がついて笑いかけながら言った。


「いや、流石にそれはないだろ…」


「まぁまぁ、今回は2人の時間を尊重してあげましょ」


 魔王リーシャは諭すように言った。


「魔王様、具合でも悪いのですか?」


「なんでそうなるのよ!」


「おいおい、クッちゃん!」


「フレイム!」


「フレイム?」


 アリサが顔を覗く。


「おおお、アリサじゃねぇか! お前人間あんまり好きじゃ無かっただろ? なぁなぁーー」


「うるさいですね。 今は好きですよ」


「はぁ……俺も安心したぜ。 あんだけツンツンしてて人間に嫌われないか心配したもんだ」


「余計な心配でしたね。 あなたは私の親にでもなったつもりですか」


 言ってることとは裏腹になんだか楽しそうなアリサ。

 他の龍とかも居るのだろうか?

 もし居るなら会ってみたいものだ。


「クッちゃん集合場所どこだっけ?」


「フレイム、手紙持ってきてないのか?」


「持ってたんだけどよ、肉を焼く時に一緒に燃えちまったよ」


「はぁ……これだよ」


「ふぅむ。 ヨルムンガンド広くて迷子になりそうだし助かるよ」


「すまないな、遠くから来た人もいるだろう」


 試験官を務めていたカラスが言う。


「全然大丈夫ですよ。 それよりこれで全員ですか?」


「いや、君達は早いほうだからね。 もう少し増えるぞ」


「あの人が前回の試験官です?」


「あぁ、ミーチェ……こんな静かなところで間違っても笛を吹くなよ」


「吹きませんよ!」


 ミーチェは、涙目になりながらポカポカと俺を叩いた。

 俺は辺りを見渡した。

 前回の合格者の少年はまだ来てないようだ。


「アリサ、そういえば武器の使い心地どうだった?」


「うーんそうですね。 まだ正直わかりません。 元々武器なしで戦ってきたので、練習はしているのですけどーーまだ慣れないんですよね」


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